空間に線を引く─彫刻とデッサン展

柳原義達《道標・鳩》1991年、碧南市藤井達吉現代美術館蔵

柳原義達《道標・鳩》1991年、碧南市藤井達吉現代美術館蔵

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会 期
20190420日 -  20190609
開催時間
9時30分 - 17時00分
休み
月曜日(ただし休日の場合は開館し、翌日休館)
入場料
有料
一般400(320)円/高大生200(160)円
※( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料 ※各種障がい者手帳の交付を受けた方及び付添1名は無料 ※65歳以上で平塚市民は無料、市外在往者は団体料金(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
作品の販売有無
展示のみ
子連れ
この情報のお問合せ
平塚市美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
平塚市美術館
住所
〒254-0073 神奈川県
平塚市西八幡1-3-3
最寄り駅
平塚
電話番号
0463-35-2111

詳細

展覧会内容

彫刻家は三次元への彫刻へと発展させるため、デッサンを描きます。
紙面は空間であり、いわば空間に線を引く感性です。
本展では現代彫刻家のデッサンとそれに関連する彫刻をご紹介します。

 彫刻家は素材に働きかけ、何もない空間に作品を表します。彫刻を制作するにあたり、自身のイメージを定着させるためデッサンを描く場合があります。彼らが描いたデッサンは魅力に富んでおり、画家のデッサンにはない美しさがあります。この美しさはどこから来るのでしょうか。
おおむね画家の絵は、三次元を二次元で表現します。一方、彫刻家のデッサンは二次元から三次元を目指します。対象が空間にどのように働きかけるかということが、常に彫刻家の念頭にあるからです。紙面は空間であり、いわば空間に線を引く感性です。これらの線は、対象の存在感、ものの粗密を表現しているように見えます。これを可能としているのは彫刻家の「手」(触覚)です。
 彫刻家にとって、まず重要なのは触覚です。彫刻は視覚以前に触覚にうったえかける芸術です。彫刻家は触覚に導かれて作品を手がけます。彼らの手は描く以前に「触れる手」なのです。このような手によって描かれたデッサンはおのずと画家によるものとは異なります。彫刻家は空間から対象をすくい出すかのように描きます。描くことがすなわち触れることであり、視覚と触覚の連動があります。これが彫刻家のデッサンの特異な点です。そこには、画家のデッサンにはない様々な要素が見出せることでしょう。本展はプロローグとして橋本平八から始め、具象、抽象の現代彫刻家19 人のデッサンと、それに関連する彫刻を展示し、その魅力と創作の秘密に迫るものです。

関連イベント

■出品作家によるリレーギャラリートーク
 参加作家:戸谷成雄氏、舟越桂氏、多和圭三氏、大森博之氏、青木野枝氏、三沢厚彦氏、棚田康司氏、長谷川さち氏
 日時:4月20日( 土) 15:00 ~ 16:30
 場所:展示室Ⅰ
 ※申込不要、要観覧券

■学芸員によるギャラリートーク 
 ①江尻潔氏(足利市立美術館次長)VS土方明司(当館館長代理)
  5月3日(金・祝)
 ②三沢厚彦氏VS 土方明司
  6月2日(日)
 両日14:00 ~ 15:00 
 場所:展示室Ⅰ
 ※申込不要、要観覧券

■棚田康司氏によるワークショップ
 4月27日(土)・28日(日) 両日13:30 ~ 16:30
 ※事前申込制、詳細はホームページをご覧ください。

■三沢厚彦氏によるワークショップ
 5月25日( 土)・26日(日) 両日10:00 ~ 16:30
 ※事前申込制、詳細はホームページをご覧ください。

■同時開催 
「荘司福・荘司貴和子展 院展の巨星 創画の新星」
2019 年4 月20 日(土)~ 6 月9 日(日)

主催・協賛・後援

主催:平塚市美術館 彫刻とデッサン展 実行委員会
特別協力:一般財団法人地域創造

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