開催時間 |
12時00分 - 19時00分
日 12:00-17:00 |
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休み |
月・火・祝
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
KAYOKOYUKI
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒170-0003 東京都
豊島区駒込 2-14-2 |
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最寄り駅 | 駒込 |
電話番号 | 03-6873-6306 |
櫃田伸也(ひつだ・のぶや)は1941年東京都大田区生まれ。東京藝術大学大学院を修了後、NHK美術部勤務を経て、 愛知県立芸術大学および東京藝術大学で教鞭を取りました。これまで安井賞(1985)、損保ジャパン東郷青児美術館記 念大賞(2011)など数多くの賞を受賞し、作品は東京国立近代美術館、東京都現代美術館などに収蔵されています。
櫃田は、安保闘争の真っただ中に東京藝術大学で学生生活を過ごしました。首席で卒業を果たした櫃田でしたが、突然 その筆を置き、テレビ局の制作現場に身を置きます。そして72年ころから再び作品の発表をはじめ、「何より私の目や身体から出発する」(*1) 絵画を目指すべく、次第に独自の道を切り拓いていきます。
制作の出発点とするのは、空き地、水路、フェンス、コンクリートの壁、植物など、ごくありふれた身の周りの風景です。とくに櫃田にとって、幼少期を過ごした多摩川土手の斜面や広場は、いまだに重要な風景のひとつだといいます (*2) 。まだ東 京に地面の土が露出していた時期から、道がコンクリートで覆われその上にビルが建ち並ぶまで、とにかく街を歩き回って「見ること」を積み重ねた経験は、櫃田の絵画の原点と言えるでしょう。
画面のなかに消失点を定めず、視線を分割する斜線のあいだを風が吹き抜けるような絵画。櫃田は、風景を計測可能で 自明なモチーフとして扱うのではなく、断片的に知覚され「通り過ぎる」あるいは「通り過ぎた」ものとして、様々な場所や時間のブリコラージュによって描こうとしています。対象を見ている時間だけでなく、まさに櫃田自身の経験や生活を通して遠 近法は組みかえられ、空間の質自体が変容したひとつの画面が立ちあがるのです。
オープニングレセプション:3.8 (金) 18:00 - 20:00
*パフォーマンス by QUNIMUNE:18:00 -18:30
同時開催:その先へ -beyond the reasons
稲田 翔平 / 岩永 忠すけ / O JUN / 大田黒 衣美 / 大庭 大介 / 奥村 雄樹 / 川角 岳大 / 國宗 浩之 / KOURYOU / 杉戸 洋 / 田幡 浩一 / 西村 有 / 長谷川 繁 / 櫃田 珠実 / 松田 修 / 村瀬 恭子