エトリケンジ solo exhibition 【pico】
会期: 2011-09-29 - 2011-10-24
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
インスタレーション
立体
現代アート
開催内容
ピコ(pico, 記号:p)とは国際単位系(SI)における、小ささを表わす単位の倍量・分量 であり、漢字文化圏においては【漠(ばく)】と表記される単位である。
その単位は現代社会の中で頻繁に現れる分子や原子を扱う際の主な単位・ナノ(nano) よりも小さく現代社会では認識外にある単位であるとも考えられる。又漢字文化圏に おいて【漠(ばく)】という文字をこの単位に相当させているが、漠と言う字自体が 現在持つ意味とは「果てし無く広々としている様」「取り留めがなくはっきりしない 様」ということであると考えられます。極小な単位を表現するはずの文字が広大無辺 な様を意味として持つ。そこには大小同義の仏教的な思想を読む事もできます。
エトリケンジが【pico】という字に込めて表現する、小さなバニシングフィギュアーとは 極小の世界が持つ人間の知覚・認識外にある広大無辺な感覚を表現すると同時に、科学技 術が運動する現代社会の象徴的極小単位【nano】を少し超えた所にあるまだ見ぬ新たな 世界観=現代を前進させる何かを象徴しているとも言えます。
(director 上山潤)