橋谷勇慈展 - 無為自然 -
会期: 2019-03-11 - 2019-03-16
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
油彩画
現代アート
開催内容
・すべて、キャンバスに油彩
・6〜100号。約12点
ギャラリー檜Cでの展覧会です。
作家のコメント
自然界の秩序ある形態を題材にし、色彩調和の法則に則った配色を追求しています。
自然を構成する森羅万象には、「何らかの秩序の美」が存在します(例えば、雲、波、水の流れ、木漏れ日、樹形、結晶、ひび割れ、生物の模様など)。その秩序は、時とともに流動によって生み出されます。ここ5年ぐらいはこの秩序をモチーフに主に「混沌の中の秩序」と題して個展をしてきました。
そして、今回のテーマは、このモチーフも含め、制作に取り組む姿勢として「無為自然」としました。天地自然の働き「道」に逆らわずに制作することを是とするという考え方です。
「無為自然」は老荘思想の核になる概念で、「無為」は何もしないということではなく、作為的なことは何もしないこと。天や地は常に無為の状態でありながらも、その働きは常にこの世界全体に行きわたっています。「無為自然」は、その働きのエネルギー、つまり自然の自律的な秩序形成能力を重視し、それを乱すような人為的な行為をできるだけ避けることを重視します。
天の道を人の道で取り替えようなどとしてはならない。(『荘子』秋水篇)