高橋啓祐展 映像と身体(鳥葬)
会期: 2019-02-01 - 2019-02-24
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
オープニングパーティー
映像
インスタレーション
開催内容
13年間継続した「BankART Studio NYK」の建物は解体されましたが、いくつかの新しいスペースが、産声をあげはじめています。そのひとつが、横浜市山下町1丁目に建つ、シルクセンター(坂倉準三設計/1959年)の「BankART SILK」です。
この施設のオープンに際し、高橋啓祐氏の個展を開催します。これまでもBankARTのグループ展で何度も出品していただいた高橋氏ですが、今回はまとまった作品群を個展として紹介したいと思います。幻想とリアリズムの間を往来しながら、やさしく強い夢のようなイメージを提供しつづけてきた髙橋氏。「メディア」としての映像に対する髙橋氏のステートメントは、映像のもつ様々な広がりと可能性を明晰にとらえています。
『いつも身体と映像、そして空間の関係性について考えています。私の作品の中心にあるのは常に身体で、そのフィルターをとおしてあらためて社会を見つめなおしたいと思います。[中略]個人の存在が、どのように公共とつながっていくのかについて考えます。
映像は新しいメディアです。その技術はまだ発展の途上にあります。しかしながら映像の基本的ないちばんの価値は記録することだと思っています。日本人は2011年の大地震の経験から、私たちの日常が一瞬に消え去るということを知りました。日々は、永遠にやってこない夜と、永遠に明けることのない夜の連続です。私たちがいま必要とするのは、この生と死の繰り返しの本当の意味を理解することかもしれません。それを受け入れなければいけない日が近づいてきてるようにも思います。失われる日々のなかで、映像がなにを記録できるのか、身体はなにを記録し、なにを感じるのか。私はあらためてそのことについて考えなくてはいけないと思っています。』
道路に面したBankART SILKのガラス張の空間で髙橋氏の映像アーカイブと新作がどのように昇華していくのかを見届けたいと思います。