~桐村喜世美氏所蔵品受贈記念~ 岩﨑家のお雛さまと御所人形

「木彫彩色御所人形」のうち「恵比寿と唐子」 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

「木彫彩色御所人形」のうち「恵比寿と唐子」 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

  • 印刷する
  • add calendar
会 期
20190129日 -  20190324
開催時間
10時00分 - 16時30分
入館は閉館の30 分前まで
休み
月曜日((ただし、2月11日は開館)、2月12日(火))
入場料
有料
一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料  ※団体割引は20名以上
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
03-5777-8600(ハローダイヤル) 英語版ハローダイヤル案内03-5777-8686
情報提供者/投稿者
開催場所
静嘉堂文庫美術館
住所
〒100-0005 東京都
千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
最寄り駅
東京
電話番号
050-5541-8600(ハローダイヤル)

詳細

展覧会内容

丸く愛らしい顔立ちに品格のただよう、幼児の姿をした内裏雛をはじめ、子供仕立てに作られたお雛さまは、昭和初期、三菱第4代社長の岩﨑小彌太(1879-1945)が夫人孝子のために、京人形司の老舗・丸平大木人形店の五世大木平藏に、特別に誂えさせたものです。豪華な装束の織りや染め、刺繡、金工など、精緻を尽くした工芸美が随所に見られるこの雛人形は、戦後ひとたび散逸しましたが、京都福知山市の桐村喜世美氏により、段飾りの雛人形15体すべてと道具類の多くが、奇跡的に集められて岩﨑家ゆかりの静嘉堂に寄贈されました。

このたび、桐村家で長く愛玩・公開されてきた「岩﨑家雛人形」に加え、御所人形や犬筥など、人形の優品が静嘉堂に寄贈されたことを記念し、感謝をこめて人形展を開催いたします。本展出品の、小彌太の還暦祝いに孝子夫人から贈られた子供たちが七福神とともに寿ぐ58体からなる「木彫彩色御所人形」の一大群像も、五世大木平藏によるものです。

喜びの表情にあふれるかわいらしい人形たちの姿を、静嘉堂庭園の梅の季節にどうぞお楽しみ下さい。

[みどころ]
おかえりなさい、岩﨑家のお雛さま!
昭和初期、岩﨑小彌太(三菱第4代社長・1879-1945)が夫人孝子のためにと、当時随一の京の人形司・五世大木平藏(1886-1941)に注文した雛人形は、他にはない特別仕様のもので、内裏雛は、愛らしい幼児の姿をあらわした“稚児雛”と呼ばれる姿に作られています。女雛には、織の美しい十二単、精緻な金工の技を示す冠も添うなど、有職の世界に即した美術工芸の美が随所に見られます。展示室では、どうぞ間近でご覧ください。

小彌太(卯年生)の還暦を祝う、
うさぎの冠をかぶった「木彫彩色御所人形」58体の一大群像!

静嘉堂の人形コレクションには、これも五世大木平藏の傑作とされる、木彫りに丁寧な彩色を施した御所人形の大群像があります。昭和14年(1939)、岩﨑小彌太の還暦祝いとして孝子夫人が「丸平大木人形店」に特注したものです。頭が大きく可愛らしい御所人形スタイルにつくり、七福神が、鯛車曳き・楽隊、宝船曳き・輿行列・餅つきの子供たちに混ざって、卯年生まれの小彌太の還暦を寿ぐ構成に作られた、総勢58体からなる組物です。人形たち全てがうさぎの冠を被り、岩﨑家家紋の入る衣装をまとっています。そのうち、宝船に乗る布袋様は恰幅の良かった岩﨑小彌太に、輿に乗る弁天様は孝子夫人に似せて作られたものといわれます。

「犬筥」も、「立雛」(次郎左衛門頭)も、日本最大級の大きさ!?
そのほかにも人形の優品が勢揃い! !

本展では、このたびの桐村家寄贈品と岩﨑家旧蔵の人形コレクションの中から、個性豊かな名品を展示します。注目されるのは、長さ43センチという大型の犬筥(No.4)をはじめ、まん丸の“次郎左衛門頭”をつける高さ65cmの立雛の大作(No.5)など。ともに江戸時代後期の、見事な彩画がなされたものです。

関連イベント

■雛の季節 -呈茶 〈表千家 渡辺社中〉 先着150名
 2019年2月10日(日)午前11時~午後3時 地階講堂にて
 窓から梅園をご覧いただきつつ、お抹茶と和菓子をお楽しみ下さい。
 呈茶券(700円)は、当日受付にて販売。

■講演会  「私と美術との関わり」 
 大村 智 氏(北里大学特別栄誉教授・日本学士院会員・(学)女子美術大学名誉理事長・韮崎市立韮崎大村美術館館長)
 2019年2月23日(土)午後3時~4時頃
 地階講堂にて。 各回定員120名。 当日入館者聴講無料 
 本講演会のみ、「往復はがきによる先着順の事前申し込み制」
 参加申し込み方法:往信裏面に参加者全員(1枚につき2名まで)の住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記して下さい。
 返信表面に郵便番号・住所・氏名を明記して下さい。
 往復はがき送付先:157-0076 東京都世田谷区岡本2-23-1 静嘉堂文庫美術館「大村智氏講演会」係
 ※定員(満席)になり次第、静嘉堂HP「お知らせ」欄にその旨掲示いたします。ハローダイヤルへのお問い合わせ、
  往復はがき返信でも「申し込み終了」の旨、回答させて頂きますこと、予めご了承下さい。

■講演会 「近代美術工芸としての雛飾り」
 林 直輝 氏(日本人形文化研究所所長・日本人形玩具学会理事)
 2019年3月3日(日)午後1時30分~3時頃 ※開館時より整理券配布
 地階講堂にて。 各回定員120名。 当日入館者聴講無料 

■河野元昭館長のおしゃべりトーク 「饒舌館長“光琳と抱一の春”口演す」
 河野 元昭 氏(静嘉堂文庫美術館館長)
 2019年3月17日(日)午後1時30分~3時頃 ※開館時より整理券配布
 地階講堂にて。 各回定員120名。 当日入館者聴講無料 

■静嘉堂“春”のコンサート 自由席 先着順100名
 東京藝術大学大学院在学中“Quintetto REGALO”による“木管五重奏”で楽しいひとときを♪
 2019年3月23日(土)午後2時~3時頃 地階講堂にて
 ※無料・予約不要。地階講堂にて開始1時間前より整理券配布(1名様につき1枚)。整理券の番号順にお入り頂きます。

■列品解説
 2月9日(土) / 3月9日(土)・・・午前11時~  1月31日(木) / 2月14日(木) / 3月14日(木)・・・午後2時~

平均:0.0 
レビューした人:0 人

近くの展覧会

人気の展覧会

<<        >>

クリップした展覧会はありません。