県美プレミアムⅢ  特 集 「類は友を呼ぶ」

平田洋一《コレイガイノスベテ(このキャンバス以外のすべての宇宙空間)》1972  年
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    会 期
    20181117日 -  20190303
    開催時間
    10時00分 - 18時00分
    金・土曜日は20時00分まで
    入場は閉館の30分前まで
    休み
    月曜日(ただし、12月24日、1月14日、2月11日の祝日、振替休日は開館、12月25日、1月15日、2月12日の火曜日は休館)、年末年始およびメンテナンス休館(12月31日(月)―1月10日(木))
    入場料
    有料
    一般:500(400)[300]円/大学生:400(300)[200]円/ 70歳以上:250(200)[150]円/高校生以下:無料
    ※( )は20名以上の団体料金/[ ]は特別展とのセット料金 ※障がいのある方(70歳以上を除く)は各観覧料金の半額、その介護の方1名は無料 ※毎月第2日曜日は公益財団法人伊藤文化財団のご協力により無料で観覧できます。
    展覧会の撮影
    不可
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    兵庫県立美術館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    兵庫県立美術館
    住所
    〒651-0073 兵庫県
    神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 [HAT神戸内]
    最寄り駅
    岩屋
    電話番号
    078-262-0901

    詳細

    展覧会内容

     本年度最後の「県美プレミアム」の特集展示では、「類は友を呼ぶ」と題して、類似した作品を比べながら鑑賞する展覧会を開催します。
     作品鑑賞においては、ひとつひとつに集中して見るべきで、周りからの影響を受けないほうがよいという考え方があります。しかし、展覧会は、通常、1点の作品からなるのではなく、まとまった作品が並びます。企画者が設定した文脈に沿って、あるいは、展示の流れから文脈を想定しながら観客は見ていきます。つまり、他の作品からなんらかの影響を受けるわけです。個々の作品に集中することと他作品から影響を受けることは対立するのではなく、両方は混在し、交じり合うのが実際の体験ではないでしょうか。そうした実態を認めて、個々の作品を鑑賞しつつも、他作品から得られる視点が有効であれば、積極的にフィードバックして加えてよいはずです。同展では、このような考えに基づき、類似作品の比較を促すことを試みます。これにより、たとえば、作品の骨格が捉えやすくなったり、あるいは、作品同士の違いから個々の作品の独自性が明らかになったりすることを願っています。

    第1章 千の線
     はじまりの章では、線が特徴的な絵画、版画を展示します。絵の基本的な要素である線の表現は、細い、太いからはじまり、フリーハンドや定規によるもの、滑らかなものや摩擦の激しいものなどさまざまで、絵画、版画の多様性を作り出す要因のひとつです。さらに、線はかたちや空間を作り出す要素でもあります。ここでは、線の諸相のいくつかを紹介します。
    【常設展示室1】

    第2章 二つの項
     同展で比較が成り立つのは、二つ以上の作品が並ぶからです。2という数字は、物事に違いや変化を生じさせる最も小さな単位です。この章では、作品の基本的な構成が捉えやすい、2 つの項(領域)からできている特徴的な作品を並べます。
     注目すべきは、2項は上下や左右の分割といった形式的なこともあれば、光と影、天と地、屋内と屋外など、描かれた内容のこともある点です。2項はさまざまなところで見出すことができるでしょう。
    【常設展示室1】

    第3章 仰視と鳥瞰
     描かれる対象は真正面からだけでなく、見上げたり、見下ろしたりといったさまざまな角度から捉えられています。こうした画中の視線の方向は重要な要素のひとつです。また、描かれた内容の中ではなく、絵画の形式的な特徴が絵画本体を仰ぎ見ることを促す場合さえあります。この章では、見る側と作品との関係のひとつのあり方として、実際に仰視と鳥瞰をさせる展示を試みます。
    【常設展示室1】

    第4章 白と黒
     明治の終わりから昭和の前半にかけて、創作版画の動きがありました。創作版画は、絵師、彫師、刷師らの伝統的な分業体制ではなく、ひとりの芸術家がすべての過程をこなして制作する版画のことです。ここでは、白と黒の対比が明快な木版画を並べます(白と黒は第2章の「二つの項」にも該当します)。作品同士を比べると、海や太陽など同じモチーフであっても、黒にも白にもなりうることが分かります。その選択は作家の手の内にあり、全体の情景や近隣モチーフとの関係、その他によって決まるのではないでしょうか。白と黒の対比がとくに素晴らしいのが谷中安規(1897-1946)の版画です。
    【常設展示室2】

    第5章 モチーフ
     同館のまとまったコレクションである金山平三(1883-1964)の風景画の中でもとくにモチーフの取り上げ方およびその構成の仕方が似ているものをいくつかまとめてみました。それらは、時期が異なっていてもよく似ていることがあります。
    金山の風景画にはいくつかの型があるのかもしれません。それらは、金山が長年の経験で培った美的なパターンといえるかもしれません。
    【常設展示室2】

    第6章 透明・不透明
     絵画を、窓から見える景色にたとえることがあります。それは、絵具の物質感をほとんど感じさせない、光に満ちたイメージです。その一方で、絵具の物質性を前面に押し出す絵画も数多く描かれてきました。この章では、透明なものから不透明なものまでの絵画(版画を含む)を展示します。
    透明・不透明は、絵の内容の場合と、実際の物自体の場合があります。さらに、後者では、絵具の層だけでなく、絵具を付ける土台(支持体)の透明、不透明もあります。こうした透明、不透明の幅の広さは、絵の多様さ、豊かさを示すひとつの例といえるでしょう。
    【常設展示室3】

    第7章 言葉
     絵画や版画の中に文字のある作品を並べています。「読む」文字は「見る」絵の中でどのような役割や意味をもつのでしょうか。もっとも一般的なのが、文字もデザイン化されて、画面の中に融合する場合です。逆に、絵画という圧倒的に視覚優位の芸術の中に文字が入ることで、その優位を相対化させることがあります。さらに、内容のうえで、読むことと見ることが相互に補完することもあるでしょう。その際、文字はそれが書かれた画面の位置と深く結びつくことがあります。
    【常設展示室3】

    第8章 面の組み合わせ
     第6章が画面の垂直方向のあり方(画面の層)を扱ったのに対し、本章が取り上げるのは、画面の横方向のあり方です。
     ここに並べるのは、いくつかの面が組み合わされた作品です。面はひとつの単位として捉えることができます(本展に展示していませんが、日本の屏風はそうした例のひとつです)。面の組み合わせ方がユニークなもの、面の組み合わせが描かれた内容と巧みに関係するものなどがあります。
    【常設展示室3】

    第9章 人体と物体
     当館の収集の柱のひとつである近・現代彫刻を紹介します。近代彫刻では、ロダン(1840-1917)からジャコメッティ(1901-1966) までの人体彫刻を、現代彫刻では、主に既製品を用いたり、既製品によく似ていたりする彫刻を展示します。最後に並ぶシーガル(1924-2000)の《ラッシュアワー》は、生身の人間から直接型をとっています。まるで人体さえも既製品のような扱いだといえるかもしれません。
    【常設展示室5】

    第10章 集積
     最後の章では、既成の物を集合させたり、積み上げたりした彫刻を主に並べます。集まっている個々の物がなんであるかはっきりしているので、個々の物と、それらによってできあがる全体との関係が捉えやすいのです。つまり、このタイプの作品は、作品自体の中に比べるのを促す力を宿しているといえるでしょう。
    【常設展示室4】

    関連イベント

    ■講演会「今村源 自作を語る」
     同展に新収蔵の今村氏の彫刻を展示します。この機会にあわせた講演会です。 ※兵庫県立美術館芸術の館友の会共催
     1月20日(日)午後2 時~(約90分) レクチャールーム 参加無料(先着100名)

    ■ミュージアム・ボランティアによるガイド・ツアー
     会期中の金・土・日 午後1時~(約45分) エントランスホール集合 参加無料(内容により要観覧券)
     ※12月29日(土)・30日(日)は除く

    主催・協賛・後援

    主催:兵庫県立美術館
    後援:公益財団法人伊藤文化財団

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