県美プレミアムⅢ  小企画 「M氏コレクションによるJ・J・グランヴィル」

『星々』(1849 年)より《流れ星》
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    会 期
    20181117日 -  20190303
    開催時間
    10時00分 - 18時00分
    金・土曜日は20時00分まで
    入場は閉館の30分前まで
    休み
    月曜日(ただし、12月24日、1月14日、2月11日の祝日、振替休日は開館、12月25日、1月15日、2月12日の火曜日は休館)、年末年始およびメンテナンス休館(12月31日(月)―1月10日(木))
    入場料
    有料
    一般:500(400)[300]円/大学生:400(300)[200]円/ 70歳以上:250(200)[150]円/高校生以下:無料
    ※( )は20名以上の団体料金/[ ]は特別展とのセット料金 ※障がいのある方(70歳以上を除く)は各観覧料金の半額、その介護の方1名は無料 ※毎月第2日曜日は公益財団法人伊藤文化財団のご協力により無料で観覧できます。 
    展覧会の撮影
    不可
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    兵庫県立美術館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    兵庫県立美術館
    住所
    〒651-0073 兵庫県
    神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 [HAT神戸内]
    最寄り駅
    岩屋
    電話番号
    078-262-1011

    詳細

    展覧会内容

     J・J・グランヴィル(1803年-1847年、本名ジャン= イニャス= イシドール・ジェラール)は、19世紀前半のフランスで活躍した代表的な諷刺画家・挿絵画家です。動物と人間が変身・合体し、生物と無生物とが混交する幻想的作品は、20世紀のシュルレアリスム絵画を先駆するとさえ評されます。同展は、国内有数のグランヴィルのコレクターであるM氏が所蔵する書籍約20冊と、そこから分割したシート作品約200点などを一堂に展示し、近代美術史の中でも類まれなイマジネーションの持ち主であったグランヴィルの足跡をたどります。

    第1章 諷刺画家グランヴィル登場
     ナンシーに生まれたグランヴィルは、成人後パリに出てイラストレーターとして活動を始めます。リトグラフによる風刺画シリーズ『良きブルジョワの日曜日』(1827年)で注目を集めた彼は、人物を動物に見立てたリトグラフ集『当世風変身譚』(1829年)でさらなる名声を得ます。その後、特に、編集者シャルル・フィリポンによる諷刺新聞『ラ・カリカチュール』に活躍の場を得て、政治や世相を揶揄する作品を次々と発表しました。

    第2章 挿絵本での活躍
     1835年の『ラ・カリカチュール』休刊以後は、『ラ・フォンテーヌの寓話』(1838年)、『動物たちの私的公的生活情景』(1842年)といった木口木版を主体とする挿絵本が、グランヴィルの主な活動の舞台となりました。これらの作品は、『当世風変身譚』以来彼の得意技となっていた動物化された人間のイメージの発展型と見なすことができるでしょう。特に、『もうひとつの世界』(1844年)では、人間と動物とのありとあらゆる合体や変形、さらには生物と非生物の混交にいたるまで、めくるめくイメージの奔流を見ることができます。

    第3章 晩年、そして没後
     晩年になると辛辣な諷刺性や奇抜なイメージはいくぶん後退し、『生きている花々』(1847年)や没後出版された『星々』(1849年)のように、美しい女性を花や星に見立てたロマンティックな世界を描くようになります。これは、1842年に亡くなった最初の妻アンリエットの面影を反映させたためとも言われます。しかし、彼の絶筆とされる《第一の夢:罪と贖罪》は、ある悪夢をめくるめくイメージの変容のうちに表現しており、奇想の作家グランヴィルの最後にふさわしい作品といえるでしょう。

    関連イベント

    ■講演会 「19世紀フランス挿絵本の世界─グランヴィル、ガヴァルニ、ドーミエを中心に─」
     講師:柏木隆雄氏(大阪大学名誉教授、大手前大学前学長、日本フランス語フランス文学会前会長)
     2月9日(土)午後2時30 分~(約90 分)(開場2時)
     レクチャールーム 参加無料(先着100 名・要観覧券)

    ■学芸員による解説会
     2月23日(土)
     午後4時~(約45 分)
     レクチャールーム 参加無料(先着100 名・観覧券不要)

    主催・協賛・後援

    主催:兵庫県立美術館
    後援:公益財団法人伊藤文化財団

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