特別展 挑む浮世絵 国芳から芳年へ

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会 期
20190223日 -  20190407
開催時間
9時30分 - 17時00分
入場は16時30分まで
休み
月曜、第4火曜(2/26、3/26)
入場料
有料
一般1,300(1,100)円、高大生900(700)円、小中生500(300)円
※ ( ) 内は前売および20 名以上の団体料金。 ※前売券は12月1日(土)から2月22日( 金) まで、名古屋市博物館、中日新聞販売店、主要プレイガイド、チケットぴあ(P コード=769-401)、ローソンチケット(L コード=43699)、セブンチケット、イープラスなどで販売。 ※名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用して来館された方は当日料金より100 円割引。 ※身体等に障害のある方または難病患者の方は、手帳または受給者証のご提示により、本人と介護者2 名まで当日料金の半額。 ※各種割引は重複してご利用していただくことはできません。ご了承ください。
展覧会の撮影

フラッシュ・三脚・自撮り棒禁止、他のお客様の肖像権に配慮する等の条件があります。
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
名古屋市博物館
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
名古屋市博物館
住所
〒467-0806 愛知県
名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
最寄り駅
桜山
電話番号
052-853-2655

詳細

展覧会内容

 歌川国芳(1797-1861) は、旺盛な好奇心と柔軟な発想、豊かな表現力を武器として、武者絵や戯画に新機軸を打ち出し、幕末にいたって浮世絵のさらなる活性化につなげた浮世絵師です。今日では「奇想の絵師」としてその人気は定着してきています。
 親分肌の国芳を慕って多くの弟子が集いましたが、なかでも「最後の浮世絵師」と称される月岡芳年(1839-92) が特筆されます。国芳の奇想をよく受け継ぎ、さらに和洋の融合を推し進めた彼の作品は、近年再び高く評されるようになってきました。
 本展では、国芳、芳年のほか、芳年とともに国芳門下の双璧とされた落合芳幾(1833-1904) などにもスポットを当て、国芳が切り開いたさまざまな新生面を弟子たちがいかに継承、変化させていったのかをたどってみる機会とします。人々の嗜好に合わせ最後まで新しい画題と表現に挑み続けた、国芳を領袖とする「芳ファミリー」の活躍をご覧ください。展示作品には残虐な絵も含まれます。ご用心!
 
 なお本展は、名古屋市博物館が所蔵する浮世絵の二大コレクション-国文学者尾崎久弥(1890-1972)の幕末浮世絵を中心とする収集作品( 尾崎久弥コレクション) と、医学者高木繁(1881-1946) の国芳武者絵が大半を占める収集作品( 高木繁コレクション)-の計2100 タイトルほかより抜粋した名古屋市博物館の所蔵品から構成されるものです。

【展示構成】

第1章 ヒーローに挑む
歌川国芳の出世作であり、その後も得意としたのが歴史上や物語に登場するヒーローの勇ましい姿を描いた「武者絵」です。そのDNAは弟子たちに確実に引き継がれていきました。国芳や弟子が逸話やヒーローたちをどのように表現したのかをみていきます。

第2章 怪奇に挑む
ヒーローの勇ましさを強調するためには、彼らが対峙する怪奇をいかに恐ろしく表すかということが重要です。また状況が異常であればあるほど画中のドラマ性は高まります。国芳は血がほとばしる残虐な場面を描いた作品を描いていますが、時代の要請だったのでしょう、弟子もまたその路線を受け継ぎました。本章ではそうした怪奇を描いた作品や「血みどろ絵」と呼ばれる作品を紹介します。
特に落合芳幾と月岡芳年が手がけた「英名二十八衆句」は全点を一挙公開します。
体調を整えた上でご覧いただくことをおすすめします。

第3章 人物に挑む
国芳が描く美人像は、現実味にあふれ、はつらつとした明るさを放っています。一方で芳年の描く美人は妖艶な雰囲気をたたえています。そうした女性たちは、国芳一門では、「しぐさ」や「気持ち」をまとって表現されます。ここでは、美人画を中心に役者絵も含めたそれぞれの人物表現をみていきます。

第4章 話題に挑む
国芳の戯画(滑稽な絵)はバリエーションの豊富さと、そしてアイデアの奇抜さにおいて他の追随を許しません。第1章の武者絵と並んで彼が浮世絵界に残した新機軸といっていいでしょう。
さらに一見、ユーモラスに見える国芳の戯画のなかには、幕政を風刺しているとしてさまざまな憶測が飛び交い大評判をとったものもあります。ここでは当時、話題となった見世物に取材したものや、世相をネタにした戯画など、ニュースソースとしての作品を紹介します。国芳が時代をどう捉え、いかに商品としたのか、その挑戦を見ていただきます。

終章 「芳」ファミリー
新機軸を次々と産みだし、晩年にいたってもなお浮世絵界を活性化させた国芳は親分肌だったと言われ、芳年の他にも画号に「芳」のつくたくさんの弟子がいました。「新聞錦絵」で印象深い芳幾、パノラマ歴史画で秀作を残す芳艶のほか、芳虎、芳盛、芳員、芳藤などが出て明治の浮世絵を彩ります。
ここ終章では、弟子による明治浮世絵の展開に目を向け、浮世絵最後の光芒を確認してみます。

関連イベント

■講演会「国芳と芳年の快感」
 講師:名古屋市博物館副館長 神谷 浩
 日にち:2019年2月24日(日)
 開演:13時30分( 開場は13時00分)
 会場:地下1階講堂( 定員220名)
 ※参加費無料( ただし本展観覧券が必要。観覧済半券も可)
 ※当日9時30分より整理券を展覧会場入口で先着順に配布します(1観覧券につき1枚のみ)。

■展示説明会
 講師:名古屋市博物館学芸員 津田卓子
 日にち:①2019年3月8日(金) ②2019年3月16日( 土) 
 開演:13時30分( 開場は13時00分)
 会場:1階展示説明室
 ※参加費無料、事前申込不要( 当日先着100名)。

■博物館夜学 怪の集い
 夜の博物館で浮世絵を鑑賞しませんか?「血みどろ絵」を中心に本展の見どころを学芸員が徹底解説します。
 夜ならではの楽しみ方も。※解説作品には残虐な描写のものが含まれます。
 講師:名古屋市博物館学芸員 津田卓子
 日にち: ①2019年3月3日(日)  17時00分~ 19時00分(受付開始は16時30分)
    ②2019年3月21日(木・祝) 17時00分~ 19時00分(受付開始は16時30分)
 会場:1階展示説明室および展覧会会場
 ※夜学チケット2,000円(特典グッズ付観覧券)をローソンチケット(L コード43699)にて事前にご購入下さい。
 2018年11月1日(木)より各日先着100枚限定販売。

■博物館寄席
 出演:講談師 旭堂鱗林・落語家 雷門幸福
 日にち:2019年3月2日(土)
 開演:13時30分( 開場は13時00分)
 会場:地下1階講堂( 定員220名)
 ※参加費無料( ただし本展観覧券が必要。観覧済半券も可)
 ※当日9 時30 分より整理券を展覧会場入口で先着順に配布します(1観覧券につき1枚のみ)。

主催・協賛・後援

主催:名古屋市博物館、中日新聞社、東海テレビ放送
協賛:野崎印刷紙業

関連情報

特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」は名古屋開催ののち、全国を巡回します。
〈第2 会場〉広島県立美術館 2019 年4 月13 日(土)~ 5 月26 日(日) 予定
〈第3 会場〉福岡市博物館 2019 年11 月16 日(土)~ 12 月22 日(日) 予定
ほか2020 年以降も全国を巡回予定。

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