開催時間 |
10時00分 - 18時00分
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休み |
火、12月31日 ~ 2019年1月4日
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入場料 |
有料 一般500円、65歳以上250円 高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方および付添いの方(1名まで)無料 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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子連れ |
否 |
この情報のお問合せ |
はじまりの美術館
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒969-3122 福島県
耶麻郡猪苗代町新町4873 |
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最寄り駅 | 猪苗代 |
電話番号 | 0242-62-3454 |
本展は、詩人 吉増剛造の多様な創作スタイルと、企画展「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造」に着想を得て構想しています。
「詩人」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょう。
文字を推敲して詩作をしたり、できた詩を朗読する人、でしょうか。従来の詩のイメージで吉増を見ると、活動の多様さと幅の広さに驚かされます。「全身詩人」とも評されるその多様な仕事は総じて「詩」であり、他にない存在感を放っています。いつのまにか「詩人」や「詩」というものの持つイメージは崩れ、なにかを表現することに「決まったかたちはない」ということに気付かされます。
では「詩」が詠まれるとき、そこではなにが起きているのでしょう。
隠されていた大切な「なにか」が顕わにされ、もしくは未知の価値がたち現わされているような、そんな感覚を覚えます。そしてそれらは愛おしまれるようにして、ここに詠い留められ、もしくは解き放たれ、私たちに届けられているようです。
本展では、吉増をはじめ、様々な手法でなにかをアラワし、詠うように留める7組の作家を紹介します。それぞれの「なにか」を味わいつつ、表現というものの多様さと、その力を感じていただければ幸いです。
【みどころ】
表現に決まった方法はない!「詩」をテーマにした展覧会
詩人・吉増剛造をはじめ、様々な手法でなにかをアラワし、詠(うた)うように留める7組の作家を紹介します。
浅見俊哉はまばたきの瞬間をアラワした写真、上田假奈代は大阪・釜ヶ崎で“おっちゃん”たちと作った詩や創作物、鈴木ヒラクは言語以前の言語を彷彿させるドローイング、富塚純光は文字と絵を織り交ぜた虚構のストーリー、中村和暉は気になった言葉の朗読とそのドローイング、宮川隆は まじないやお告げのようにも見える「絵」を展示予定。吉増剛造は、手記や、多重露光の写真、震災以降に書いた詩「怪物くん」、原稿のうえに色鮮やかなドローイングが重なる「火ノ刺繍」などを中心に展示予定です。
詩人・吉増剛造に着想を得た展覧会。福島県内3箇所で開催。
時代の先端で表現を切り開き多彩な活動を展開する詩人・吉増剛造。吉増氏が福島で創作した作品、あるいは福島ゆかりの作品、関連資料を福島県内の文学館・美術館・博物館の3館で展示します。各館の専門領域に関連した展示で吉増氏の福島県での足跡を辿り、その表現を通して震災前の福島の豊かさと震災後の姿に向き合います。
来館者も「アラワス」ことができる様々な常設ワークショップ
展覧会を鑑賞したあとも、子どもから大人まで楽しむことができるワークショップがあります。上田假奈代(釜ヶ崎芸術大学)の展示では、来館者が自由に書に書いてアラワスことができるスペースが登場。
またカフェスペースでは、はじまりの美術館がある福島県猪苗代町出身の連歌師・猪苗代兼載にならい、「連歌」を体験できるコーナーも登場します。
【出展作家について】
浅見 俊哉(あさみ しゅんや)
1982年 東京都生まれ・埼玉県在住。美術家・写真作家・造形ワークショップデザイナー。2004 年頃から、「時間」と「記憶」をテーマに写真作品を制作し始める。
上田 假奈代(釜ヶ崎芸術大学)(うえだ かなよ/かまがさきげいじゅつだいがく)
1969年 奈良県生まれ・大阪市西成区在住。釜ヶ崎芸術大学は2012年スタート。大阪市西成区通称・釜ヶ崎を中心に ときどき全国・世界各地で釜芸を開催、展覧会なども行う。
鈴木 ヒラク(すずき ひらく)
1978年 宮城県生まれ、神奈川県育ち。アーティスト。ドローイングと言語との関係性を主題に、平面/インスタレーション/彫刻/パフォーマンス/映像など多岐に渡る制作を展開。
富塚 純光(とみづか よしみつ)
1958年 兵庫県西宮市出身・在住。1993 年すずかけ絵画クラブにて絵画制作を始める。2010年「ART BRUT JAPONAIS」出展〔アル・サン・ピエール美術館(パリ)〕。
中村 和暉(なかむら かずき)
1998年 大阪府出身・在住。2016年 アトリエコーナス入所、制作を始める。2017年「ポコラートvol.7 全国公募展」形にならない部門 入選・優秀賞受賞。
宮川 隆(みやがわ たかし)
1955年 沖縄県生まれ・東京都在住。グラフィック・デザイナー。1993 年ごろから「絵」を描きはじめ、その後「カンカカリャ」(宮古島に古くから伝わる霊能者) となる。
吉増 剛造(よします ごうぞう)
1939年 東京生まれ。慶應義塾大学国文科卒業。在学中から詩作を始め、1964年の第一詩集『出発』以来、先鋭的な現代詩人として国内外で活躍。2003年紫綬褒章、2013年文化功労者、2015年日本芸術院賞。
■ギャラリートーク 〜みんなで一緒に作品を味わおう!〜
日時:11月10日(土)、12月15日(土)、1月13日(日) いずれも13:00-14:00
参加費:無料(要観覧料)
美術館スタッフと一緒にみんなで「アラワシの詠」を巡ろう!誰かと一緒に作品を見ると、新しい気づきがあるかもしれません。大人も子どもも大歓迎です。
■はじめての方もごいっしょに 合作俳句と詩の会「あらわしのうたげ」
日時:11月10日(土) 14:00〜15:30
進行:上田假奈代(詩人) 参加費:無料(予約不要)
いそがしい日常を、そっと脇において ゆっくりまったり、時間をすごします。 ことばを人生の味方にするコツは あらわしあうことからはじまります。
■吉増剛造・和合亮一トーク&パフォーマンス 「アラワシの詠」
日時:11月17日(土) 15:30〜17:30
出演:吉増剛造(詩人)、和合亮一(詩人)、篠原誠司(足利市立美術館)
参加費:1000 円(展覧会観覧料込み・要予約)
出展作家・吉増剛造氏と、福島を代表する詩人・和合亮一氏を迎えてのトーク&パフォーマンスを開催します。
聞き手は、足利市立美術館の篠原誠司氏です。
■連歌に挑戦!猪苗代兼載と詠のこころ
日時: 11月25日(日) 14:00〜15:30
講師:戸田純子(元高校教員・猪苗代兼裁研究)
協力:猪苗代の偉人を考える会 参加費:無料
はじまりの美術館がある猪苗代で「うた」といえば、室町時代を代表する連歌師・猪苗代兼載がいます。
研究者の戸田純子氏を迎え、兼載や連歌のことを紹介いただきながら、みんなで句をつくります。
■冬の会津・親父二人語り
日時:1月14日(月・祝) 14:00〜15:30
語り部:鈴木清孝(猪苗代民話の会)・清野清作(会津かたりべ会) 参加費:無料(予約不要)
猪苗代在住の語り部・鈴木清孝氏と、会津かたりべ会の清野清作氏による民話語りを開催します。
この時期ならではの「会津の冬」にまつわる民話語りです。
主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
共催:福島県立博物館、埴谷・島尾記念文学資料館
協力:足利市立美術館、NPO 法人 こえとことばとこころの部屋(ココルーム)、社会福祉法人一羊会/あとりえすずかけ、筑波大学コトノハチーム、特定非営利活動法人コーナス
後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ
助成:福島県博物館連絡協議会(被災博物館・被災文化財救済事業)