元田久治「Monuments」展

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会 期
20181124日 -  20181223
開催時間
12時00分 - 19時00分
最終日17時00分まで
休み
月・火・祝
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
ギャラリーキドプレス/Gallery KIDO Press
情報提供者/投稿者
開催場所
ギャラリー キドプレス
住所
〒101-0021 東京都
千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 204号
最寄り駅
末広町
電話番号
03-5817-8988

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

 ギャラリーキドプレスでは、2018年11月24日(土)から12月23日(日)まで、現代の版画表現において注目を集めてきた作家元田久治による初の絵画作品を発表する展覧会元田久治「Monuments」を開催いたします。本展のために制作された幅約2mに及ぶ大型作品を含む新作絵画(コラージュ)6点を主に、同じテーマの近作版画2点、合計8点を展示いたします。

 元田久治は、1973年熊本県に生まれ、幼い頃から古びた神社やひび割れた古いレンガなどを好み、モチーフに選んでは描いていました。1999年に九州産業大学芸術学部を卒業後上京し、2001年東京芸術大学大学院絵画(版画)専攻修了。人工的な建造物が放置されて風化し、自然に近づいていく過程に興味を持つと同時に、田舎から上京してきた時に東京の街並みに感じとったフィクションぽさという都市風景に対する原体験も抱えながら、2004年から現存するランドマークが朽ちていく光景を精密なタッチでありありと描写していきます。

 この誰もが知っているような風景を廃墟と化した都市の光景へと変貌させ、版画技法のひとつであるリトグラフの作品としてこれまで制作してきました。元田にとってリトグラフは、手描きのものをそのまま刷ることができる一方、プレス機に通されることで自分自身と距離を置くような感覚が生じ、作家の痕跡が生々しく残らない乾いた表現手段として確信されました。そうして客観性を帯び描き出された風景は、同時に未知の集団的記憶のようでもあり、どのようにして廃墟になったのか、そこでなにが起こったのか…過去・現在・未来が混在し、私たちをある種のリアリティを伴った時空の世界へと誘い、この元田の版画作品は多くの人々を魅了してきました。

 今回は公共彫刻をテーマに、人の手によって創り上げられた物体が自然に近づいていく風化の過程を、版画作品としてではなく絵画作品として創出することを試みました。作品の彫像部分のみ、あらかじめ銀又はアルミの箔を貼った紙にリトグラフで刷ったものから、更に彫像の形に切り抜きコラージュし、その上からドローイング又はペインティングにより植物がゆっくりと時間をかけ増殖するイメージを精細に描き出しています。例えば、新作絵画「Foresight:Statue of Saigo Takamori 1」は、箔の上から版画で彫像のイメージを載せたあと、背景は水彩で着彩され、彫像に植物が覆い繁るように描かれています。これまでの版画のモノクロームの世界とは異なり絵画作品は色づきます。

それはリトグラフ版画で表した人工物と手で直接描かれた自然物の対比が織りなす美しい光景とも言うことができるでしょう。単なる彫像(Statue)が、時間の経過 により集団的記憶を伴った記念碑(Monument)として立ち現れた風景でもあるかのようです。

これまでの版画作品では、建物の風化の度合いをずっと考えて描いていたのに対し、今回の絵画作品では公共彫刻に蔦が覆い増殖していくため、前者とは対照的な表現をしているようでもあると元田は言います。それはつまり風化というものが、朽ちていく過程だけではなく再興の始まりそのものでもあり、そこには再生・息吹といった先見の明を感じられるでしょう。

 版画表現のリトグラフという技法に出会ってから約20年間、当たり前のように版画制作に取り組んできたという元田が絵画と向き合ったとき、そこに現れる新たな世界観を是非ご高覧頂けましたら幸甚です。

関連情報

作家を囲んでのオープニングレセプション|2018年11月24日(土)18:00〜20:00

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