Bunkamura 30周年記念 日本画解放区
会期: 2018-12-29 - 2019-01-09
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
トークイベント
日本画
平面
開催内容
伝統が迎える新しい風
千年もの長い間、日本の伝統絵画として歴史が続き、明治の頃よりその名称が定着したとされる、日本画。制作に使用される画材は当時の画家の身近に存在した岩絵具、膠、胡粉、染料、墨などの天然の絵具を主とし用い描きます。またこれらの画材は、扱い自体も容易ではなく、これまでの画家達が訓練し時間をかけ会得した技術と共に、現在まで代々受け継がれてきました。
その長い歴史の中で育まれてきた日本画を、現代を生きる若き作家たちが描きます。表現豊かに幅広く、まさに十人十色といった印象でそれぞれに異なり、驚くほどに多様的です。一見フラットに感じられる画面の中に広がる不均一さや、それぞれの独特な質感は日本画ならではのもの。伝統的な技術を習得しつつも、そこに彼らなりのエッセンスが加えられ生まれた作品は現在の風潮や世相が交錯し新たな世界観を生み出しています。
彼らの活躍もあり、表現の枠が広がった日本画は、各地のギャラリーや美術館での展覧会も増加し、いま多くの人が注目するジャンルとなっています。またアートフェアなどでもその評価は高く、既にコアなファンを獲得している作家の新作の発表ともなれば購入権を求めて抽選となるようなケースも少なくはありません。そして国内だけではなく、海外の現代アートコレクターなどによる日本画の人気も高まっているのです。
今展では新進気鋭の伝統絵画を継承した現代の若者たちによって描かれた、新たなる領域へと踏み出す次世代の日本画をご覧下さい。
<出展予定作家>
大河原典子、川﨑麻央、栗原由子、水津達大、染谷香理、鷹濱春奈、松平莉奈、繭山桃子、水野香奈