開催時間 |
13時00分 - 19時00分
土日祝 12時00分~ |
---|---|
この情報のお問合せ |
THE blank GALLERY
|
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-0001 東京都
渋谷区神宮前3-21-6 大崎ビル3F |
---|---|
最寄り駅 | 明治神宮前 |
電話番号 | 03-6804-5150 |
95年生まれの島田萌は、東京藝術大学絵画科油画専攻4年在籍のペインターです。
部分的にハレーションを起こしたような独特なタッチと光彩を放つ作品は、油絵具の深みや豊かな色彩はそのままに、デジタル画像、或いはデジタル絵画のような浮遊感のある印象を受けます。近年のデジタルツールやネットワークの普及により、我々は写真や絵画作品の多くをスクリーンやモニター越しに目にする機会が増えましたが、それらは人目に触れる前に「補正処理」されている事が多く、また実物とは違いそれ自体が「発光」しています。そして、発光した写真や絵画は、(実物よりも)かっこよく見えてしまう事が多々あります。スマホの簡易的なツールで過剰に処理された画像は、不自然なエフェクト効果を引き起こしますが、その不自然さがSNSでは目を惹き、「良さ」として受け入れられている時代とも言えるかも知れません。そういったデジタル環境に慣れ親しんだ世代である島田にとっては、絵画をかっこよく発光させる事は自然な欲求と行為であります。
自身初めての個展となる本展では、新作約10点の発表を予定しています。大学生活の集大成とも言える作品郡を、是非ご覧下さい。
作家ステートメント
私にとって絵を描くという行為は逃避に近い。
人との関係性とか、今日やるべき事だとか、そういった全てのものから逃げたい。絵を描いている間は自分だけの世界に入るようで、とても心地がいい。
余計な事は考えなくていいし、思い出したくない事も忘れていられる。
モチーフは主に人物を扱っているが、いわゆる美人画のような絵画は描きたくない。
表面的に綺麗なものよりも、人の内面にある汚い感情や醜さなどに興味がある。
生々しい表情など、他のモチーフでは表現できないものが多くあり、好きだ。
最近のSNSで流れてくる画像は大体お洒落に加工が施されている。
フィルターをかけすぎて、お洒落にするつもりが影の部分が潰れすぎてしまったり、もはや元の色や形態が何だったのか分からないものもしばしば見かける。
偶発的に新しいものが出来てしまうこと。そこに面白さを感じる。
これは機器が発達した現代だから手軽にできる行為だと思う。
普通の写真を見て描くだけではつまらないし、過去の名画を超えることができない。
タイトルの“mellow”は、これからも新しい表現方法を探していくが、ひとまず今熟している絵画たちを見て欲しいという意味からつけた。
※同会場にて、ごとうみほ 個展 「しろいかがみ」を同時開催致します。併せてお楽しみ下さい。