嶋田篤人個展「待つ」

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    会 期
    20181122日 -  20181202
    開催時間
    12時00分 - 20時00分
    休み
    水曜日
    この情報のお問合せ
    E-mail:inquiry@altmedium.jp
    イベントURL
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    Alt_Medium
    住所
    〒161-0033 東京都
    新宿区下落合2-6-3 堀内会館102
    最寄り駅
    高田馬場
    電話番号
    03-5996-8350

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    〔展覧会概要〕
    嶋田篤人は第一回GSS フォトアワードでのグランプリ受賞をはじめ、近年目覚ましい活躍をみせる写真家です。
    モノクロームの銀塩写真のみを用いたその作品は、徹底して削ぎ落とされた形式でありながら、豊かな意味を喚起させます。
    そして、単に美的な階調表現に留まることのないそのイメージは、写す者と写されるモノが互いを触発しあうような関係性を、観る者に感じさせます。
    嶋田が、静けさを湛えた印画によって提示するその試みは、自己と世界への探求と言い換えることも可能でしょう。

    この機会にぜひご覧ください。

    ===

    その旅路、私は何かに出会うことを待っている。
    房総半島で写真を撮る。
    私はここで写真を撮ることが好きだ。
    半島の終わりある道や、歩いては行けない海、佇むモノたちはまるで年輪を重ね待っているように見える。
    私は立ち止まる。
    私を立ち止まらせたものは何か。
    絶対的な存在感でいて、しかし何者でもない何か。
    ファインダーを覗き、それが再び現れるのを待つ。
    「待つ」は「祀る」の由来という説がある。
    シャッターの裏側、フィルムは露光を待ち、潜像が現像を待つ。
    ファインダーで見えているモノの向こう側に何かが見えた時、私はシャッターをきる。
    それは写らないものが写るという盲信ではない。
    写るという事象そのものを体験し信じること。
    繰り返し房総半島を廻る。
    繰り返し暗室で写真のサークル( 露光、現像、定着) を廻る。
    それは私にとって、祀るように儀式めいたサークルである。
    その旅路、私が待っているものは何か。
    或いは私を待っているものは何か。
    例えば、小さな用水路からすくい上げた網に、思わぬ大物が入ってしまった時のバタバタとした魚の重さ。
    初めて遠くまで自転車で来てしまった夕暮れに、私を引きつけてやまない戦慄。
    無意識の深淵、遠い故郷のような場所と私を繋ぎとめてくれる何か。
    そんなものを私は待ち、写真において自己を世界へ統合したい。

    -嶋田篤人

    〔プロフィール〕
    嶋田篤人 / Atsuto Shimada
    1989 年 千葉県生まれ。
    2011 年 東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。
    主に房総半島をモノクロフォルムで撮影。
    オリジナルプリントを制作し発表を続ける。

    〔個展〕
    2016 「思わぬ壺」(Alt_Medium / 東京)
    2016 「堰を切らぬ廐」(PondGallery / 東京)

    〔グループ展〕
    2017 Gelatin Silver Session「GSS Photo Award」受賞者展(富士フイルムフォトサロン / 東京)
       The 9th Gelatin Silver Session ポートレート(AXIS ギャラリー / 東京)
    2015 The 8th Gelatin Silver Session 撮り下ろし競作(AXIS ギャラリー / 東京)

    〔受賞歴〕
    2017 「CANON GINZA presents SHINES」 濱中敦史 選
    2015 「東川国際写真フェスティバル赤レンガ公開ポートフォリオオーディション」準グランプリ
    2013 「ゼラチンシルバーセッションGSS フォトアワード」グランプリ
    2011 「塩竈フォトフェスティバルポートフォリオレビュー」特別賞

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