尾仲浩二 写真展「Tokyo Candy Box」
会期: 2011-07-08 - 2011-08-06
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
写真
展覧会タグ:
レセプションパーティー
写真
開催内容
この度、EMON PHOTO GALLERYでは写真家尾仲浩二による「Tokyo Candy Box」
の日本国内で初となるオリジナルプリントでの写真展を開催致します。
今からちょうど10年前の1999年から2001年にかけての東京。20世紀から21世紀へと時代が変わる真只中にあった東京では、ひと昔前の建物は取り壊され、まるで大量生産のプラスチック製品のように次々と形を変え、そして多くのものが消えていきました。
本作にはそんな20世紀末の東京という街で尾仲が見た人々の日常と新たな時代への高揚感、そして変わりゆく都市の哀愁が巧みに写し出されています。あの頃の東京で私たちは何を見て、今そこに何を見るのでしょうか。
本展は、2001 年に写真集(ワイズ出版)として出版された『T o k y o C a n d y B o x 」より
約27点のオリジナルプリントを展示致します。
EMON PHOTO GALLERY
Tokyo Candy Box
20世紀が終わる頃、陽当りの悪い古い木造の家から高台の眺めの良いマンションへと越した。目が覚めて青空に白い雲が見えるのがうれしくて、毎日のように街へ出かけていった。
ずっとモノクロ写真しか撮っていなかった僕が、カラープリントを始め、面白くってしかたがなかった頃だ。
東京は世界一フォトジェニックな街。高層ビルも思い出横丁も、ペペロンチーノも牛丼も、モノレールも中央線も、東京タワーも煙突も、オタクもセレブも、猫も杓子も、あなたも私も、何もかも詰め込んで「Tokyo Candy box」は2001年に本になった。
編集のOさんと、この本は5年後には古臭くなり、そして10年後にはきっとまた面白くなるだろうねと話したことを憶えている。
あれからあっという間に10年、はたしてどうなのだろう。
僕はこの写真たちをまだ記録や思い出にはしたくないのだが・・
Tokyo Candy Boxはこれまで、あえてプリントを見せることなく写真集、スライドショー、カラーコピー、インクジェットによるディスプレイなど様々なかたちで発表してきましたが、昨年、愛用のカラー印画紙が生産終了となり、最後にプリントとして残そうと今回のプリント制作、展示となりました。
2011 尾仲浩二
※ Tokyo Candy Boxはこれまで、あえてプリントを見せることなく写真集、スライドショー、カラーコピー、インクジェットによるディスプレイなど様々なかたちで発表してきましたが、昨年、愛用のカラー印画紙が生産終了となり、最後にプリントとして残そうと今回のプリント制作、展示となりました。