ルーカス・フォレット・セリンスキ 貫通する 縫合糸

開催概要

会期
2017年11月04日 〜 2017年12月02日
会場
STANDING PINE (愛知県名古屋市中区錦2丁目5-24 えびすビル Part2 3F)
ジャンル
アート
タグ
オープニングレセプション、写真、インスタレーション

開催内容

スタンディング・パインは、ルーカス・フォレット・セリンスキの個展「Suture Pénétrable」を開催いたします。セリンスキは、1986年ブラジルで生まれ、現在はドイツで活動をしているアーティストです。日本初の個展となる本展では、新作の写真作品によって構成されるインスタレーションと彫刻作品を中心に展示いたします。

本展のタイトル「Suture Pénétrable」は、フランス語で「貫通る 縫合糸」を意味し、身体的な境界線と、それらの表面にある規制され、固定された輪郭をコンセプトとして展開します。本展の中核となるのは、インスタレーションと写真作品によって構成される「Cross-Tied」(十字に縛られた)シリーズです。本作では、緊縛と拘束の方法を用いることで、身体を自由にコントロー ルし、またギャラリースペースの境界を定めるという意味が込められています。手刷りの白黒写真は、作家が自ら作り出した緊縛装置を思わせる装身具を着けている様子を記録しています。これらの作品は、コンクリートのポールの周りに配置され、スチールの電機子によって壁に取り付けられます。そして、インスタレーションの中で使われるモジュールとなります。薄いゴムの糸がそれぞれのモジュールを繋ぎ、空間全体を取り囲み、骨組みとなるほとんど目には見えない線を作り出します。

また、彫刻作品「Fixation/ Double Braided」(固着/二重に編ま れた)は、ボディーサスペンションの行為を象徴しています。二つの有機的なフォームには、始めは単独で十文字の紐が付いていますが、それらはその後結び付けられ、天井からつるされます。 本展では、第一の媒体としてのフォレット・セリンスキの身体と、彼の身体の表現に直接的に結び付けられる作品との間にある対話がテーマとなります。タトゥーを入れるなどという行為は、 作家の全作品の一部にも見られ、シルクスクリーン作品のシリーズ「Suture Pénétrable」と写真作品のシリーズ「Cross-Tied #3, #5」に反映されています。作家の上半身には、紐と蛇革がストライプ状に編まれたタトゥーが入っています。きつく紐で縛られた胴体は、何が身体的な限界を決め 、内部と外部を区別し、そして開放と閉鎖という観念を作るのかという疑問に対する実験的な試みを表しています。

作家は、身体というものを社会における力の構造を明らかにするための物質、媒体、そして象徴だと考えています。本展で作家は、身体の制限や所有についての文化的なバイアスに問題を提起しています 。それは、社会的に構築された架空の境界線を考察し、再作成するために、繰り返される厳格な身体の様式化を探求しています。


ルーカス・フォレット・セリンスキ | Lucas Foletto Celinski
1986年にブラジルで生まれる。ドイツのミュンヘン美術院にて修士号を取り、多くの国際的な展覧会に参加。主な展覧会は、「 Bedded - Down Knot」(Künstlerhaus Bethanien|ベルリン|2015)、「Slash at Kim?」(Contemporary Art Centre|リガ|2015)、「Berlin Artists’ Statements」(BWA Contemporary Art Gallery|カトヴィツェ|2015)、「Passion(」Mùzeum Ludwig|ブダペスト|2016)など。

ルーカス・フォレット・セリンスキ 貫通する 縫合糸