アートスペース油亀企画展 田村文宏のうつわ展「 roots 」
開催概要
開催内容
■■■ はじめに ■■■
中央アルプスを水源とする多くの河川と
森林に囲まれた、愛知県岡崎市の
自然豊かな環境で作陶する、田村文宏さん。
タイやベトナムなど東南アジアの焼き物に惹かれ、
現地での制作はもとより、カンボジアや
中米ホンジュラス共和国での陶芸指導も経験してきました。
その作品には、各国の文化と歴史の中で培われた
焼き物の魅力に触れてきた、田村さんならではの
眼差しが感じられます。
本展では、田村さんの多彩な作品を取り揃え、
アジアの陶芸と深く関わりながら制作を続けてきた
田村さんの原点(ルーツ)を紐解きながら
ご紹介いたします。
■■■ 田村文宏さんと<東南アジアの焼き物 >■■■
中国、インド、イスラム圏の影響を受けながら、
それぞれに独自の個性を育んだ、東南アジア各国の陶磁器。
田村さんは、ベトナム、カンボジア、タイなどを訪れた際に
各地の骨董陶器から気に入ったものを集め、
その素材や量感から受ける魅力を追求。
形や模様だけではない、当時のうつわの良さ。
古い焼き物の、素材の力に着目している田村さんは
特に土作りにこだわりながら創作をしています。
■■■ 田村文宏さんの<印花> ■■■
鳥や鹿、牡丹に蓮。
様々な文様の「型」を彫り、一つ一つ土に「型」を押し当て、文様を浮かびあがらせる。
それが「印花文」です。
美しさがおのずと引き立つよう、形や大きさ、使う釉薬との相性が考え抜かれています。
印象的な花や鳥のモチーフは、古き良きアジアの焼き物にもつながる、
オリエンタルな情緒。
■■■ 田村文宏さんの<黒褐釉> ■■■
古来より東洋諸国で使用されてきた「黒褐釉(こっかつゆう)」は、
その名の通り黒褐色(茶色味も含む黒)が見せる表情の妙と、
マットな質感が魅力。
簡素な造形のなかにも鋭敏な輪郭が、
洗練された佇まいを醸し出している。
■■■ 田村文宏さんの<磁器> ■■■
磁器の醍醐味の一つは、清涼感。
田村さんはそれに加えて、柔和で温かみのある磁器を制作します。
土づくりと釉薬の調合を工夫しているのです。
そこには、独自にブレンドした磁土を
薪窯で焼き上げることで生まれる、
そこはかとない温かみが宿ります。
■■■ 田村文宏さんの<灰釉> ■■■
植物が燃えたあとに残る灰は、
アジアの陶芸を語る上で欠かせないものです。
一見、利用価値のないこの灰から、
人々は釉薬を生み出し、うつわを作り続けてきました。
木々や草の種類によって、様々な風合いになる点にご注目ください。
■■■ 田村文宏さんの<暮らしのサイクル> ■■■
土地の暮らしと陶芸が密接に結びついた場所、アジア。
田村さんは旅の中で、その光景を目の当たりにします。
帰国後、愛知県岡崎に窯をかまえ、
山の土を堀り、木々を燃やして釉薬を作り、
自身の暮らしのサイクルから、うつわを生み出す生活を始めました。
■■■ 作品点数と内容 ■■■
シンプルなデザインと好相性のマットな黒、「黒褐釉」。
薪窯ならではの質感が楽しめる、「灰釉粉引」。
染付や印判の模様が引き立つ、「白磁」。
透明感のあるやさしい色味の、「灰釉」。
皿や鉢、飯碗に丼、カップ、ポット、酒器、
カトラリースタンド、壺、などなど。
毎日の暮らしに寄り添う、普段使いのうつわたち。
そして、日常の風景を彩ってくれる、花器やオブジェ。
カンボジアのクメール陶器の趣きを伝える、「祈る人」を象った壺など。
田村文宏さんのアジアへの眼差しが活きる美しいうつわの数々。
薪窯で焼き上げる最新作を含む、およそ700点が勢揃いいたします。
※作品はすべて展示販売いたします。
※期間限定のweb通販展も開催いたします。