Open Anniversary Group Show
会期: 2011-06-04 - 2011-06-25
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
デッサン・ドローイング
レセプションパーティー
写真
インスタレーション
彫刻
平面
開催内容
fabre8710は、2011年4月1日(金)にギャラリーを大阪から東京都千代田区へと移転いたしました。
このたび、移転後第一弾の展覧会として「Open Anniversary Group Show」と題したグループ展を開催する運びとなりました。
参加作家は、末むつみ、杉浦藍、STOMACHACHE.、セサミスペース、のだよしこ、5組のアーティストです。
fabre8710(大阪)のギャラリー空間で展示した経験のある作家を中心にしたグループ展となります。
■末むつみは、トレーシングペーパーや、オイルペーパーなどの特殊紙に、ボールペンなどで描くことが多いですが、近年はキャンバ
スに油彩の作品も増えています。くるくると描かれるループはある時は壮大な風景を、ある時は心象風景をあらわしているかのよう。
じょじょにスライドしながら進化する末むつみ作品は、実験的精神と作家のなかにひそむ原始的な感覚、原初体験のようなものがまざ
り合った結果、生まれてくるのかもしれません。
■杉浦藍は、生まれたときから多くのものに囲まれ暮らしてきたことで、そこで感じる消費のスピードに注目し、身の回りのあらゆる
モチーフ、素材をサンプリングして、一つのかたちの存在を試みている作家です。その対象は無限で、それらを取捨選択し、それらの
意味性を消し、新しいものとして命をふきこみます。表面的なもの、素材感を感じさせるものが多く、そのかたちの、周辺をも含め
て表現を試みているかのようです。
■STOMACHACHE.は、1984年生まれのミヤザキノブエ、1986年生まれのミヤザキトモエの姉妹によるユニット。共同でZINE
を制作し、いろんな人にみてもらい友達になれたらよいと、積極的にコミュニケーションをはかろうと制作活動を続けています。どん
どん消費されていく身の回りのモチーフが中心ですが、アルファベットなどの文字、山などの自然のモチーフも取り上げていま
す。Tシャツのデザイン・PV制作なども行っています。
■セサミスペースは、写真新世紀2009で佳作を受賞(蜷川実花 選)、雑誌のアートワークを手掛けたり、アートフェアや
グループ展にも積極的に多数参加しています。動物のブロマイドのようなポートレート写真をはじめ、自身と羊がクロスするかのよう
な写真、自身の幼少時代の写真を使ったタイムパラドックス的作品などを制作しています。デジタルとアナログによるコラージュの手
法をベースにしたコンセプチュアルな作品を提示しています。
■のだよしこは、現在イタリアに住み、制作活動を行い、現地の週刊誌でも連載を持っていました。2007・10年と二度ボ
ローニャ絵本原画展に入選するなど数々の実績があります。かわいらしい人物を独自の感性で描いたイラストレーションは世代を問わ
ず観るものの心をとらえます。さらに加えて、モノトーンの図形を使った造形的なおもしろさをきわだたせるシリーズも好評で、ふと
ころの深さを垣間見せるアーティストです。
ペインティング、立体、ドローング、写真、インスタレーションなど、さまざまな形態の作品群が、新しいギャラリー空間に点在し、皆様をお迎えする、斬新で興味深 い展示となると確信しています。
この機会に、ぜひ、ご高覧いただけますよう、よろしくお願い申し 上げます。
fabre8710 代表 南口俊樹