小川 浩子 「分光法 」

開催概要

会期
2017年03月28日 〜 2017年04月08日
会場
The White (東京都千代田区猿楽町2−2−1 #202)
参加クリエイター
小川浩子
ジャンル
写真

開催内容

「 分光法 」


約四年振りとなる今回の個展では、その間に出向いた土地で制作した作品や幾つかの旅で印象に残った事物が合わさった中で表出したものを再構築し、展開していく作品を発表する。

2015年に森林の中で制作した「hollow water」は陽の光が作品に入射すると光のスペクトルが出現した。
のちにこの現象はゲーテが色彩論の中で繰り広げる、語りかける自然、色彩は光の「行為」だということを識ったと同時に、色の生成には光と闇の両極が作用して成立する、ということも学んだ。
けれども、対極である闇のスペクトルにおける解釈がわたしには難しく、理解することができなかったことから本作品の軸とし、着手していくことから始まる。
光源となるモチーフには沖縄の民族資料館で目にした厨子甕を選んだ。それは複製であったが対で折りたたまれた二体の骨が入っていた。わたしがつくったガラスの厨子甕の中にはその姿を捉えることができないが、代わりに水が入る甕にはそれも入っているといえる。
そして、これが闇のスペクトルを考究していくうちにみつけたわたしなりの分光法であり、閉ざされた暗闇にも色彩があることの証明である。

小川 浩子 「分光法 」