東日本大震災支援企画 ジョック・スタージス新作写真展
会期: 2011-05-10 - 2011-05-21
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
写真
展覧会タグ:
写真
開催内容
例年夏の8月に、「ジョック・スタージス新作写真展」を開催しておりましたが、震災直後の3月13日にスタージスさんから支援メッセージが届き、急遽新作展を5月に繰り上げて開催することにいたしました。
フランスのモンタリヴェやラ・ジェニーのコミュニティで夏を過ごすナチュリストたちの家族を、自然の中で撮り続ける写真家ジョック・スタージスの2010年に撮影した新作25点を出品いたします。
~ジョック・スタージスさんからのメッセージ~
【3月13日のメール】
「まず、皆さんご無事ですか?私は、すべての日本の友人たちや、今回起きたとてもとても悲しいことを思うと胸が痛みます。
私もできるだけのことをしたいと思います。私の個展をまだ8月に開催する予定でしたら、私の売上げ分すべてを、あなたの選んだ地震・津波の慈善援助組織にすべて寄付したいと思います。 ジョック・スタージス」
【3月16日のメール】
「私はあなたがたが皆、無事であると聞いて、非常に嬉しい!元気が出ました。
あるプリントを通常よりもかなり安い価格で、50くらいのエディションで出して、全ての売り上げが東北地方に行くようにするというのはどうでしょうか? ジョック・スタージス」
【3月16日のメール】
「アートや写真の大きな世界の中では、私一人の声など小さく~静かで、ひじょうにシンプルです。私はいつも最初に、私の写真の美しさは、モデルたちそのものの美しさであると言い続けています。彼らが私にとても寛大であることは、私にとってたいへん幸運なことです。
したがって、私は、とても多くの人から寛大にしていただいている幸運な人間であるので、東北地方のいたましい出来事に対応しようとする世界の努力に、私のアートのささやかな声を役立てようとするのは、しごく当然なことです。北部の大きな苦しみのために、私の頭は悲しみで垂れています。しかしまた、私は、この悲劇から分かった勇敢な行動や自己犠牲のすばらしい話に感動し、元気を与えられます。日本とその人々に対する私の敬意は、いつもひじょうに強くあります。そして今、それは私の心で、ライオンのように成長しています。
私の作品の売上が、たった一人でも助けることができるなら、私はひじょうに光栄に思います。しかし、私の本当の望みは、私の小さな声が、地球の隅々から集まる合唱や愛、関心に単に加わるということです。合唱が歌う歌は、シンプルです:
〈私たちはあなたを見ています。私たちは気にかけています。私たちはできる限りの支援をします。〉
日本は、もちろん、世界で最も強い経済を持った力のある国です。そして、東北で必要とされるもののかなり大きな部分を日本自身がなしえるでしょう。私は、このことに少しの疑問もありません。しかし、これらのひどい出来事によって日本の心と同じように、世界中の心も傷付けられました。そのような悲しみと損失に直面し、ほんのわずかであっても支援することは、私たちすべての癒しになります。私にできることをするということを光栄に思います。
深い尊敬の念と共に ジョック・スタージス」
新作展では、2010年に撮影されたカラー作品25点を出品し、収益の全額を日本赤十字社を通じて被災地に寄付します。
今年1月にスタージスさんより、ディジタルプリント作品の値上げの通知がありましたが、最近の円高の状況に鑑み、価格は昨年と同じ147,000円(シート・税込)スタートのスライド制とします。
額装希望の場合はプラス21,000円(特注・木製・アクリル入り)です。
皆様のご協力で、スタージスさんの震災支援の心が義援金となって被災地に届くことを切に願っています。
出品作品リストはホームページに掲載しましたので、ご覧ください。
ご不明な点は遠慮なくお問合せください。