松下徹 個展 "Kelen"
開催概要
- 会期
- 2011年05月21日 〜 2011年06月16日
- 会場
- island JAPAN (東京都千代田区外神田6-11-14-2F 3331 Arts Chiyoda 205号室)
- 参加クリエイター
- 松下徹
- ジャンル
- アート
- タグ
- レセプションパーティー、現代アート
開催内容
Kelen…
古くなった塗装面をはがす行為/装飾過多なこと
to scale old painted surface/ to be too decorative
このたび、island MEDIUM にて、松下徹個展を開催致します。
松下徹は車やキャンバスの表面に、化学塗装を用い、これの配合によって、塗装面にひび割れを起こす作品を制作しています。
作家は、支持体に塗装を施すにおいて、刷毛や筆という、従来のペインティングの方法を用いません。これは自分の身体性を極力消しながら、ひび割れの作用の偶然的な働きを引き出すことを目的としているからです。
つまり松下は、自分の意図や、作意性を消しながら、その現象の結果として絵を描くことを目的としているのです。これは、外の光を取り込みながら絵柄が変化する金屏風であったり、溶薬の配合によって、様々な表情を生み出した井戸茶碗であったり、自然現象を尊う、日本古来の表現の方法論に習っています。
同時に松下は、ストリートアートに非常に通じており、松下の絵画作品の多くは、現代のストリートカルチャーに関わるイメージを描いています。これは、現代の都市空間に生きることにおいて、生きる規範として、ストリートアートの精神性を作品に表そうと考えているからです。
また、graffitiをスプレー缶で描くということ、またはステンシル技法を用いるということにおいても、ストリートアートが松下の表現に根強く影響しています。
つまり松下は、古来の表現の思想を用いて、現代の都市の物語を紡ぐことにより、分断されている過去と現在に橋渡しをする試みをしているのです。それはただ過去の表現を模倣したり、日本風に新しい表現を生み出すこととは異なります。
松下は方法や様式から、表現の思想において、現代と過去を繋げ、変化し続ける都市空間の中で、古来より変わらない私達として生きることの指針を表すことを試みているのです。
是非ともご高覧頂けますと幸いです。