マルチプル
開催概要
開催内容
本展によせて
芸術における“マルチプル”という概念が生まれた60年代は、モノを作ることが情熱的でした。しかし、大量生産大量消費という時代の潮流は廃れ、よりスマートな生活様式を求める時代になろうとしています。
そして、情報社会の成熟は始まり、〈つながり〉と〈共有〉という有機的な行動が〈ソーシャル〉であると、ネットワークから伝わるようになってきました。60年代の飢餓感から脱出し、モノや情報が成熟した社会における“マルチプル”の表現と価値とは、一体何でしょうか?
The Original is dead?〈オリジナルは死んだ?〉オリジナルであるモノが、希少な時代の中で、芸術はオリジナルであることに独創性と価値があると言い続けています。け れども、アート・マーケットの市場原理を前に、量産型美術作品を作る誘惑と圧力が、アーティストに押し寄せました。
マルチプルの本来の意味は、より多くの人々に芸術がわたることにあります。だからこそ、アーティストとの〈つながり〉、作品の〈共有〉という意味において、マルチプルが持つコンセプトを再考し、〈ソーシャル〉な芸術作品とは何なのかを今問い直そうとしています。
絵画、彫刻、照明、写真、映像、メディアアートの多彩な分野の作家から、現代の“マルチプル”の11通りの方法を導き出す展覧会を開催します。
コーディネーター|田中健司
[参加作家]
菅かおる・国谷隆志・田中和人・田中健司・田中秀和・田中洋喜・中川トラヲ・中屋敷智生・ヤマガミユキヒロ・YAMACHANG・横溝美由紀