平 俊介|怪光新都心/変遷遺産
開催概要
- 会期
- 2016年11月19日 〜 2016年12月17日
- 会場
- GALLERY MoMo Ryogoku (東京都墨田区亀沢1-7-15)
- 参加クリエイター
- 平俊介
- ジャンル
- アート
- タグ
- 立体、彫刻
開催内容
GALLERY MoMo Ryougkuでは11月19日(土)から12月18日(土)まで平俊介による個展「怪光新都心/変遷遺産」を開催致します。
平俊介は1988年東京都生まれ、2012年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、2014年同大学院美術研究科油画専攻を修了、2011年以降当ギャラリーでのグループ展に参加し2014年初個展、このたびは2回目の個展となります。
平は現実の建造物や構造物を擬人化の要素を加味しながら、近未来的な雰囲気を持ったものへと作り替え、緻密な描写力でその相貌を描き出しています。描かれた建造物や構造物は必ずしも未来のユートピアを描いたものではなく、ささやかな希望と、同時に失望感も内在しており、アイロニカルでさえあります。
産業革命以降人間は凄まじいスピードで機械化を進め、巨大なビルを立ち上げ、蒸気機関車はリニアでそのスピードを加速させ、モンゴルフィエが空を飛んだ気球はロケットで宇宙へと飛び出す時代になり、かつて空想の世界に存在した人型ロボットが現実のものとなっています。
そうした進化を遂げた現代都市を前回個展では、大都会のネオンにつつまれたビル群や、機能性のみを追求した工業地帯に感じた狂気を平独特の擬人化された要素を取り入れながら表現しました。人の作り出すもの中に、欲求や願望、あるいは時代性を感じとり、架空の建造物や構造物を描くことで、建造物と人々の心理の関係性や、平が感じた都市に対する違和感などビジュアル化しました。
こうしたスタンスは今展でも通底したテーマとなり、架空世界でありながら「人の息づかいが感じ取れる」空間でもあり、平の描く世界は単に人工的な冷たく疎外された世界ではなく、描かれた建造物や構造物の向こう側にいつも人のぬくもりを見ています。
彼は工業地帯の夜景を見ることが好きと言い、技術の進歩を、高揚感を持って眺め、そこに人々の営みの奥深さを見ています。今年最後の両国での展示となります。師走に向かいお忙しい事と思いますが、ご高覧いただければさいわいです。
アーティストコメント
自分が理想とする風景を、思いのままに描きたいと考えた時、「架空の未来」と「架空の歴史」という二種類のテーマが思い浮かんだ。
この二つの場面には共通して人の息づかいが感じ取れるが、どちらの住人も同じように深く沈黙している。
知識と技術の進歩に伴い変化する町の風景。変化の先にあるのは目新しさに対する眩しいほどの高揚感と、それと相反するように見渡す限りに広がる沈黙であってほしい。