企画展 飯沼英樹 闘ウ女神タチ

開催概要

会期
2016年09月17日 〜 2016年11月27日
会場
松本市美術館 (長野県松本市中央4-2-22)
参加クリエイター
飯沼英樹
ジャンル
アート
タグ
立体、彫刻

開催内容

彫りだされた視線  艶やかに、したたかに―
白波の月、黒空の星、五色の人。彫刻王子、生誕の地・松本に凱旋。

国内外で活躍を続ける松本市出身の彫刻家・飯沼英樹(1975年~ )。その全貌をご紹介する初めての展覧会です。

現在を生きる飯沼が刻むのは、やはり現在を生きる女性の姿。煌びやかな衣装を身に纏い、最先端のメイクで武装したモデルたち。飯沼はファッション誌の一枚の写真からインスピレーションを得て、被写体の内面までも彫りあげます。その彫像に対峙したとき、心を見透かされているような感覚に襲われるかもしれません。鑑賞者の感性による補正を経て、モチーフの存在感はさらなる高みへと到達しているからでしょう。

2000年頃から手掛けはじめた女性像は、これまでに300体を数えます。等身大の像もあれば、わずか数センチの小さな作品も。そのいずれもが、一定の存在感を備えているのは、作者の揺るぎない精神性によるものでしょう。一心不乱に雑木を刻み、生涯に数えきれないほどの仏を創りあげた木喰僧の姿がふと頭をよぎります。木喰仏と飯沼の女性像を同一視することはいささか乱暴かもしれません。しかし、無関係であると言い切ることができないのは、女性像の気高さからくるのでしょうか。そして、気高さの根源は、着飾った姿ではなく、纏うことによって自らを奮い立たたせてきた内面によるものでもあります。木喰僧の終着点は自らの肉体が滅びた後の「魂」の救済。飯沼英樹が見据えるのは何でしょうか―。

そして、同じ時を生きる「作家」と「鑑賞者」、その関係性から展開していく展覧会でもあります。

作家プロフィール

飯沼英樹(いいぬま・ひでき)。1975 年、松本市生まれ。長野県松本蟻ケ崎高等学校卒業後、玉川大学、愛知県立芸術大学大学院を修了。「フランス政府給費留学奨学金」を得て、フランスのナント地方美術学校に入学。同校のヨーロッパ高等教育交流プログラムによりコペンハーゲン(デンマーク)、ミラノ(イタリア)、カールスルーエ(ドイツ)に留学。2003年に帰国した後もヨーロッパを中心に作品発表を続けている。現在は東京にアトリエを構え制作に励む。

受賞等/2004年「国際彫刻シンポジウム」 最優秀賞(マルクノイキルヘン・ドイツ)、2005年「Ernst Barlach Preis」エルンスト・バルラッハ賞 (ドイツ) 、2013年「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2013」主催者特別賞、2015年「LUMINE meets ART AWARD 2015」グランプリ

企画展 飯沼英樹 闘ウ女神タチ