日伊国交樹立150 周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展

開催概要

会期
2016年10月15日 〜 2016年12月25日
会場
兵庫県立美術館 (兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 [HAT神戸内])
ジャンル
その他
タグ
建築

開催内容

光あふれる地中海に面し、古代より風光明媚の地として知られた南イタリアのポンペイ。西暦79 年、街の北側にあるヴェスヴィオ火山の噴火により、悲劇的な終焉を迎えます。1748 年から発掘が始まり、古代都市の姿が徐々に明らかになりました。遺物の中でもとくに人々を驚かせたのは、色鮮やかな壁画の数々です。火山灰が乾燥剤に似た役割を果たしたことにより、奇跡的に保存されました。
本展では、世界遺産に指定されたポンペイとその近郊の遺跡から出土した壁画を、描かれた主題ごとに紹介します。住宅や公共建築など、さまざまな建造物を美しい絵画で飾り、人生を謳歌した古代ローマの豊かな暮らしを追体験できる機会となります。

第Ⅰ章 
建築と風景 29 点
壁画の様式は、描かれた時代ごとに、大きく4 つに分類されます。宮殿の壁面に見られる大理石を模した第1 様式。遠近法を生かして壁の向こうに広がる空間を描く第2様式は、建築的様式とも呼ばれます。
第3 様式では装飾は平面的となり、第1 ~第3様式の要素が混在する第4 様式がそれに続きました。ここでは幻想的な建築物や風景を描いた壁画を取り上げ、制作に使われた道具や顔料もあわせて展示します。

第Ⅱ章
日常の生活 25 点
古代ローマ時代の住居には、家(ドムス)と別荘(ウィラ)の二種類があります。街中のドムスの壁面は、植物や小動物のモチーフで飾られました。また郊外のウィラは、美しい自然の中にありました。ぶどう酒の生産拠点だった「カルミアーノ農園別荘」の食堂を再現したコーナーでは、自然の恵みに感謝し、宴をひらいた人々の生活がよみがえります。

第Ⅲ章
神話 15 点
ギリシャ文化に憧れた人々は、神話にもとづく壁画で邸宅を飾りました。自らの好むギリシャ神話のエピソードをどのように組み合わせ、配置するか、工夫を凝らしたのです。神話を主題にした作品の中でも、皇帝崇拝の場とみられる公共建築「アウグステウム」を彩った壁画は、個人の邸宅から出土したものとは異なり、当代最高水準の質を誇ります。

第Ⅳ章
神々と信仰 10 点
ポンペイの位置するカンパニア地方はぶどう酒の産地であり、酒神ディオニュソスが植物の生育を司る神として信仰の対象となっていました。またローマ帝国の領土拡大とともに、外来の神々たとえばエジプトのイシス神なども描かれるようになりました。古代ローマの世界にはさまざまな神があふれていたのです。神々やその従者が登場する壁画を通して、当時の多様な信仰のあり方を考えます。

日伊国交樹立150 周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展