キュンチョメ「暗闇でこんにちは」
開催概要
- 会期
- 2016年08月27日 〜 2016年09月24日
- 会場
- 駒込倉庫 Komagome SOKO (東京都豊島区駒込2-14-2)
- 参加クリエイター
- キュンチョメ
- ジャンル
- アート
- タグ
- 映像・映画
開催内容
アリは他のアリと触覚を合わせるだけで、凄まじい数の情報や感情をそっくりそのまま”ピッ”と共有することができるらしい。そんな話を聞いてアリに多大なリスペクトを抱いた事がある。
私達は沢山の経験や知恵によって言葉を使用し、なんとか相手と共有しようとするけれども、どうにも”ピッ”にはほど遠い。それどころか言葉を駆使すればするほど、誤解されたり喧嘩になったりもする。グーグル先生によれば世界には7000 種ぐらいの言語があるらしく、ということは少なくとも7000 の文化や思想の土台があって、さらにそこに個人の経験や考えが加わって言葉は話されるわけだから、もう収集がつくわけがない。私達は国や個人のレベルで分断され続ける。
だけど、もしもわたしたちの頭に触覚がついていたら、その分断がいくらか柔らかなものになるかもしれない。あの国とこの国の人が出会っても、触覚をピッとあわせるだけでお互いを柔らかく共有できるような世界。そんなことが出来るようになるには、この世界が魔法の世界になるように願うしかないんだろうか。それとも科学の発展を待つしかないんだろうか。わたしはそうは思わない。私達にはきっともう透明の触覚が付いている。
見知った世界の見知らぬアナタと、暗闇でこんにちは。ピッ。
キュンチョメ
キュンチョメ
2011 年から活動している男女のアートユニット。メンバーはホンマエリとナブチ。2011 年は日本のターニングポイントとなった年です。東日本大震災の衝撃により活動をはじめた私達は” 生きるために逃げる事” に関わる作品を制作しています。人類は遥か昔から生きるために逃げる事を繰り返してきました。それは今も同じです。原発から逃げるため、内戦や紛争から逃げるため、様々な理由で多くの人が命がけで逃げています。私達はそうした場所、例えば震災、原発事故、自殺、難民問題等が起こるシリアスな現場に詩的な行動やユーモアで切り込んでいきます。