Jack Sal 写真展「フォトジェニックな線ーCliche Verreー」
会期: 2011-04-05 - 2011-04-17
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
写真
展覧会タグ:
レセプションパーティー
写真
開催内容
ニューヨーク在住の作家、ジャック・サリューの主に80年代に制作されたクリシェ・ベール作品をご紹介いたします。
クリシェ・ベール(cliche verre)とは、1853年にフランスのバルビゾン派の画家達が下絵を写すためにもちいていたものを指します。
カメラを使わず、紙やガラスに描いたものを印画する、版画のような写真の技法です。
カメラには記録的な一面があり、芸術としての側面を追求しようとしても、そこには必ず「世界」あるいは「社会」が入り込んでしまう。
ジャック・サリューは、写真から社会性というコンテクストを解放した写真作品を制作しようとクリシェ・ベールの手法を用いました。
なによりもジャック・サリューの作品の魅力は、素朴な美しさにあります。
薄い紙に、インクや絵具、チョークを使って、線や点を描き、それをネガにしてプリントします。
彼の手から生みだされた線は、軽快なリズムを刻み、自由を感じます。
デジタル全盛の昨今において、彼の作品の原始的な身体性は、過激ですらあり、
新鮮な驚きを私たちにあたえてくれます。
日本でジャック・サリューのまとまった作品を紹介するはじめての機会。