トレヴァー・ブラウン&三浦悦子 二つの聖餐 -闇から光へ-
開催概要
- 会期
- 2015年11月06日 〜 2015年11月15日
- 会場
- Bunkamura Gallery 8/ (東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8 階)
- 参加クリエイター
- Trevor Brown / 三浦悦子
- ジャンル
- アート
- タグ
- 人形・動物・フィギュア、立体、油彩画、平面
開催内容
二人の異才、交叉するオマージュ…曝け出される無垢の魂
哀しく痛ましい過去や記憶から消去したい悲壮な思い出は心的外傷=トラウマとして身体にいつまでも宿り続ける。リセットをする為に自ら命を絶つもの。自傷に走るもの。それらは生きたいが故の生に対する逆説である。しかし心の痛みや苦痛は臨界点に達すればその先にあるものは絶望や死ではなく、恐れから親しみへ、闇から光へコペルニクス的転回が起きるのかもしれない。
向き合いたくない己の本性と過去。知りたいが知りたくない自己矛盾。誰もが強固な漆喰で塗り固め封印したそのパンドラの箱を徹底的に破壊し、中から出てきたものを直視し、対峙し、受け入れ、開放する。それを執拗なまでに追究し、躊躇うことなくストレートに表現するトレヴァー・ブラウンと三浦悦子。二人の表現した少女たちは皆傷を負ったもの、何かの理由で(あるいは自らの意志で)不完全な姿になったものが登場し、痛々しい姿を淡々と誇らしく晒している姿は不気味でもあり、愛おしくもある。彼女たちは、己の身体に傷や痣、縫い目など欠損があることを自ら美しいと確信している。不完全故に完全な身体であることの優越性。この自己肯定の獲得により、屈折とは異なる自己愛が逆説的に他者への優しさに還元されてゆく…。
畏怖と戸惑いを与える作品は観ている者を分け隔てなく赦し、受け入れ、観る者にこれまでにない新しい感覚と覚醒を起こさせる。二人の作品を正面から対峙した鑑賞者はリアルに追体験することによって鑑賞者自身のパンドラの箱も破壊され、新たに再生と復活へ蠢動し始める。
本展では、互いにリスペクトする画家のトレヴァー・ブラウンと人形作家の三浦悦子のひときわ異彩を放つ二人の作品40余点を展覧販売する。また今回の企画展に合わせ、トレヴァー・ブラウンと三浦悦子の新刊画集をそれぞれ刊行、二人のサイン会を開催する。