小林麻菜展「あたしは、世界に向けて虹を吐いていたい」
会期: 2011-05-10 - 2011-06-05
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
デッサン・ドローイング
人形・動物・フィギュア
彫刻
ミクストメディア
平面
版画
現代アート
開催内容
今回は、作家小林麻菜の私的制作部屋をギャラリー内に作ります。
ギャラリーを一つの部屋に見立て、小林麻菜の制作風景や制作に関わる心象風景などが写し出されるような空間を創造して小林麻菜の世界を観て頂こうと考えています。
【小林麻菜の風景】
多摩美術大学版画科で、銅版画を主に制作してきた。
細かく描く事が、じめじめしいているこの感じが好きだった。
そして、どうせ自分はそんな人間だとも思っていた。
人間嫌いで、一人でいる事を好んでいた様に思う。
特に、何か大きなキッカケがあった訳ではない。
でも、もう闇の世界は描いていて出尽くして来た様に思う。
まだまだ、世界の事も、社会の事も、アートの事も知らない事だらけだ。
一人で出来ることって、本当に微量だ。
不景気で、就職先もない、いつリストラされるか分かったもんじゃないこの時代。
金儲けの話がコロコロ転がり、騙し、騙されの世界が本当に身近にある。
そんな世界も全部ひっくるめて、吹き飛ぶくらいのどでかい花を見せてやりたいと思った。
真っ黒い世界も、大きな花で、ド派手に飾ってやりたい。
そして、いつか気付いて欲しいとも思う。
好きな事だけして、好きなだけお金が手に入って、時間もたっぷり手に入るという甘い言葉。
そんな世界の人たちに、この声は一体いつ届くのだろうか、、、
だから、おおきくおおきく末端まで届ける気持ちで、このタイトルをつけた。
色鮮やかな世界が自分も観たくて、今回企画した。
観た人の心に、大きくても小さくても何かしら花咲いて、今後も育って行ったらと思う。