中谷紗千 再生、それが始まる
開催概要
- 会期
- 2015年05月19日 〜 2015年05月30日
- 会場
- Art gallery & English lounge FABulous (東京都世田谷区太子堂4-14-6 AX-1)
- 参加クリエイター
- 中谷紗千
- ジャンル
- アート
- タグ
- 平面
開催内容
共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia)は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。 英語名 synesthesia は、ギリシア語で共同を意味する接頭辞 syn- と感覚を意味する aesthesis から名づけられた。感性間知覚。
中谷紗千は、共感覚保持者である。
共感覚は人間(哺乳類)の誰でも持っている根本的な感覚で、脳の正常な機能だが、その働きが意識にのぼる人は一握りしかいない。
本を読んでいると、文字が色と形になって降ってくる。何かの音を聞いたときには色を感じているのである。そこから何か考えたり、想像しているわけではない。
音から色を感じたり、色から味を感じたりする中谷のパウル・クレーの『スーパー・チェス』という絵を見たときの感想は、「すごく美味しかった!」だ。
共感覚はとても豊かな気持ちにしてくれる。
しかし、時に中谷を苦しませたりする。常に情報過多なのだそうだ。
人とは繋がっていたいのだが、情報過多過ぎるのですごく疲労するのである。
これは、相手に問題があるわけではない。あくまでも中谷の問題だ。
それでも、人と繋がっていたいと絵を描く。
中谷にとって、絵は気持ちを他者に繋げるための大切なツールだ。
絵を描くことで言葉にできない感情や気持ちを絵に詰め込み、自己の再生を試みる。
そんな気持ちで作られた作品は、鮮やかな色とキラッと光る琉球ガラスが埋め込まれている。そして、艶やかにコーティングされている。それらは、中谷自身が見た色に違いない。自分自身の作品をみて、パウル・クレーの作品をみた時のように「美味しかった!」と感想をのべるのだろうか・・・
そして、今回、額の部分には、アルチュール・ランボーの永遠という暴挙的でみずみずしく美しい詩がほどこされている。中谷にはこの詩を読んだ時、美しい文字が降り注いできたに違いない。どんな文字の雨だったのだろうか・・・