広重/東海道5拾3次展
会期: 2011-02-22 - 2011-03-06
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
その他
展覧会タグ:
版画
開催内容
貴方は本物の五拾三次を見た事がありますか?
保永堂版全55景 一挙公開!
---------------------------------------
幕府は、五街道を交通網の要とし、伝馬の制度を整えた。
宿場には旅籠や木賃宿が建ち並び旅人に便宜を提供した。
江戸時代の東海道は世界一インフラ整備のされた安全な街道となった。
時代が下がるに従い、伊勢詣や湯治を目的にした人々の往来が賑わいを増してゆく。二人の絵師がいた。七十代の北斎と若きライバル三十代の広重だ。
概に名所絵の大家として名声を博している北斎に、なにをもって挑めばよいのか。
広重が選んだのが街道絵だった。国を越え、境界を渡り、新しい未知の世界を体験していく。その一駅一駅を連続して見る高揚感が街道絵にはあった。旅へ憧れる人々に、続き物として描かれた飽きのこない工夫とシチュエーションが提供されたのだ。
広重はこの街道絵の完成によって時代の寵児に躍り出る。
江戸時代に生きた広重から、今に生きる私たちへの旅への「いざない」それが東海道五拾三次なのだ。