デッサン展 / Dessins
開催概要
開催内容
去年の夏頃から、デッサン展をやってみたいという思いが湧いてきた。画廊に遊びにくる絵描きや、たまたま電話をかけてきた作家たちにこのことを伝えると、「それなら」と色々と作品が集まってきた。
そもそもなぜデッサン展か。
それは、デッサンというものが全ての粉飾をはぎ取ったものだからだ。シンプルなだけにデッサンは難しい。しかしそこには前兆が輝いている。一人の芸術家が新しい創作に目覚めた瞬間の生々しいエネルギーが宿っているのである。デッサンに興味を持ったのは、パリだった。とある画廊の前でデッサンを見た時に、その場から動けなくなったことがある。デッサンというのはフランス語のdessinのことで、英語でいえばdrawingだ。ただ、僕にはフランス語のdessinがもつ「頭の中の閃きを形に興す」という衝動に近い感覚の方がしっくりくる。そして、僕はそういう瞬発力がある芸術家が好きなのだ。
本展では、若手から没故した作家まで、その活動時期、場所、表現方法の異なるデッサンを一堂に会する。それぞれの作家の過去や未来といった時間軸を想像しながら、デッサンを愉しんでもらいたい。
石原悦郎
出品作家:青木野枝、いとうまり、宇佐美圭司、オクヤナオミ、小野耕石 、オノデラユキ、金智 暎、菅木志雄、須田国太郎、鷲見和紀郎、辰野登恵子、長沢郁美、樋口佳絵、日野之彦