「兼子真一 - 名前や意味をあたえられる前、最も魅力をもった世界の記憶 -」
会期: 2011-03-22 - 2011-03-27
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
彫刻
開催内容
◆ 個展概要 ◆
「兼子真一 - 名前や意味をあたえられる前、最も魅力をもった世界の記憶 -」
セメントに顔料を練り込むという独自の素材を使用。
風化した石のような質感をもちながら、
石そのものが発色したような不思議な色彩を帯びた彫刻作品です。
今展では人物をモチーフとしながら、そこに含まれる無意識の象徴として手や足、
そして人そのものを組み込んだ、暗喩と暗示に満ちた作品を発表いたします。
『ヒトは物事や感情が生まれると、ことばに置き換え名前と意味をあたえます。
ことばをあたえられたものは、そのものとして認識しうごかなくなる。
わかりやすさや安心感を手に入れるかわりに世界を固定し決定していきます。
しかし誰もが、名前や意味をあたえられる以前の世界を通過しているはずなのです。
それは夢の中の出来事のようなもので、突然はじまり、切り替わり、組み合わさる世界であり
そのひとつひとつは、物語を含んだ無意識の断片のようである。
意識の深い場所に埋もれている記憶は、すべてと繫がる普遍的な部分だと思うのです。』