広島県立美術館所蔵 飽くなき探求の画家 児玉希望
開催概要
開催内容
大正から昭和にかけての日本画壇で大きな足跡を残した児玉希望(1898~1971)は、広島県高田郡来原村(現、安芸高田市)に生まれ、上京して川合玉堂に絵を学びました。大正10年に画壇の登龍門であった帝国美術院展覧会に初入選、その後も入選を続け、昭和3年、5年には最高賞である特選を受賞、帝展、新文展、日展という大舞台で存在感を示し、日本芸術院会員、日展評議員として東京画壇を牽引しました。彼は、生涯ひとつの画風に陥ることなく、常に新しい表現に挑み続けたため、その作品はひとりの画家によるものとは思えないほど多彩です。毛並1本1本を描いた繊細で精緻な動物画があると思えば、情感のこもった歴史人物、さらには抽象的な表現による水墨画など、描写力と表現力の高さを見せつけます。
本展覧会では、広島県立美術館の所蔵品144点のなかから本画39点、素描31点を展示し、日本画に挑み続けた画業を本画によって概観するとともに、60歳のとき取材旅行で1年間滞在したヨーロッパでの素描をあわせ、その旺盛な好奇心と挑戦に満ちあふれた生涯を紹介します。