青龍殿落慶と国宝「青不動明王」御開帳
開催概要
- 会期
- 2014年10月08日 〜 2014年12月23日
- 会場
- 天台宗青蓮院門跡 (京都府京都市東山区栗田口三条坊町69-1)
- ジャンル
- その他
- タグ
- 建築、日本画
開催内容
平安時代から人々の想いが込められてきた秘仏
国宝「青不動明王」が、文化庁による3年の修理を経て初の御開帳。
*同時開催青蓮院門跡にて青不動明王復元模写初公開
火炎を背負い、衿迦羅童子と制叱迦童子を両脇に従えた憤怒の不動明王が濃茶褐色の画絹に描かれています。日本三不動画の一つである国宝「青不動明王」は、京都・東山の天台宗青蓮院門跡において平安時代からの秘仏として高僧の手で代々受け継がれてきましたが、このたび落慶する将軍塚青龍殿にて、3年をかけた修復後初の御開帳をいたします。
不動明王は大日如来の使者として登場し、やがて衆生を教うために憤怒の姿で現れました。一面二臂で、右手に降魔の剣を、左手に羂索を持ち、矜羯羅童子と制多迦童子を両脇に従えた三尊の形式で絵画や彫像に表わされています。五色(青、黄、赤、白、黒)で表される密教の仏のなかで、「青不動明王」の青色は最上位にあり、最も位が高い不動明王です。
平安時代に玄朝によって描かれたといわれ、「不動十九観」を忠実に描写しています。
修復後初の国宝青不動明王ご開帳と復元模写初公開
京都・東山の青蓮院門跡では、10月8日より12月23日まで、東山山頂に新たに落慶するお堂「将軍塚青龍殿」にて国宝「青不動明王」をご開帳いたします。
青蓮院の国宝「不動明王二童子像(青不動)」は、平安時代に国家の安泰や、皇室の安寧を祈願することを目的に、当時の最高レベルの絵仏師によって精魂込めて描かれた礼拝画像です。当初は朝廷の中でお祀りし、選ばれた高僧によって如法に供養され祈祷されてきましたが、平安時代末に、皇室と縁の深かった青蓮院に下賜されたと伝えられています。
三井寺の黄不動、高野山明王院の赤不動とともに日本三不動画のひとつで、現存する平安時代の仏画の最高傑作と言われております。「不動十九観」という規定に基づいて描かれており、後の不動明王国の手本ともされ、信仰の上からも、美術的にも史料的にも極めて貴重なものです。不動明王は密教の仏であるため、青、黄、赤、白、黒の五色に配されることが多いですが、青不動明王は五色の不動明王のなかでも最上位にあたり、不動明王中の不動明王といえます。
不動明王は、諸々の災難や心を悩ませ感わせる者に、険しい怒りの表情(憤怒相)と、揺るぎない心(不動心)で、敢然と立ち向かいます。「青不動明王」には調伏・息災(悪行や煩悩を滅し、魔障を払う)の強大な力があり、私たちの煩悩を焼き尽くし、正しい道へと導きます。
青蓮院では、平成21(2009)年に本院にて創建以来、初めてのご開帳を3ヵ月間行い、全国から約37万人の方々にお参りいただきました。その後「青不動明王」は文化庁にて3年間の修理がなされ、5年ぶりにご開帳することになりました。また修理の過程で判明した事実をもとに平安時代のままの後先模写を作成しました。当時の色が鮮やかに甦った青不動の復元模写を青蓮院門跡の宸殿にて同時期に初公開いたします。
御開帳中は、青龍殿にて毎日護摩を修する予定ですが、その祈願は諸願の「成就」を願って修法をいたしますので、様々な「願い」を青龍殿にお持ちいただき、お祈りください。平安時代に思いを込めて作られ、高僧の手で祈祷され、伝え引き継がれてきた「青不動明王」を目の前にすれば、青不動が諸願を成就するお力の極めて高いお不動さんであることがひしひしと感じられることでしよう。