合羽版 森義利の世界

開催概要

会期
2014年04月12日 〜 2014年06月29日
会場
高崎市タワー美術館 (群馬県高崎市栄町3番23号 高崎タワー21)
参加クリエイター
森義利
ジャンル
アート
タグ
版画

開催内容

このたび、高崎市タワー美術館では、版画家・森義利(1898~1992)を紹介する展覧会を開催いたします。
森は、下町の風物や歌舞伎、平家物語や源氏物語をテーマに躍動感あふれる版画作品を制作し、日本だけでなく海外での評価も高い作家です。もともと染色家であった森は、60歳を過ぎてから本格的に版画家としての道を歩み始め、合羽版という技法で独自の作品世界を築き上げました。
 合羽版とは、柿渋を塗った紙に小刀で絵柄を切り抜いて型紙を作り、刷毛で絵具を摺り込んで転写する版画技法で、ステンシルの一種といえますが、森は、この合羽版の技法に加えて、防染糊を用いて色分けする型染技法を併用しています。作品1 点に使う型紙の数は作品の色数によって異なりますが、防染して地色を残すための型、合羽摺りによって色彩を施すための型、糊置きして輪郭となる描線を摺るための型など、複数枚を組み合わせて制作されます。
その作品は、画面から飛び出してくるような迫力に満ち、また森が愛した歌舞伎や東京下町の風情など、江戸の余香が漂う古きよき日本の姿が残されています。本展覧会では、森が生涯を過ごした町、東京都中央区が所蔵する合羽版と肉筆画を中心に、粋で洒脱なその作品世界をご紹介します。

合羽版とは?
「合羽」とはポルトガル語の“capa”を語源とし、ラシャや木綿に桐油を塗った雨具のことを指しました。日本では柿渋や桐油を塗って張り合わせた紙を合羽紙といい、これに絵柄を切り抜いて型紙を作り、刷毛で絵具を摺り込んで紙に転写した版画を合羽版といいます。浮世絵など木版画の彩色にも応用された技法です。

合羽版 森義利の世界