石田徹也展 ―ノート、夢のしるし
開催概要
開催内容
現代社会を鋭く風刺し、社会の矛盾や不安を表現し共感をよぶ石田徹也の世界を、代表作108 点と初公開のアイデアノート51 冊により紹介します。
石田徹也は現代社会を鋭く風刺する画風で知られる画家です。1990 年代のバブル崩壊後、世の中の価値観が大きく変わろうとする中で、社会に渦巻く不安に眼を向け、時に辛辣に、時にユーモラスに描き続けました。
1973 年、静岡県焼津市に生まれた石田徹也は、武蔵野美術大学を卒業後、広告グラフィックを意識した作品で頭角を現します。気鋭の画家として徐々に注目を集め始めた矢先、踏切事故により31 才の若さでその生涯を閉じました。没後は遺作展や遺作集、また多くのメディアでも取り上げられ、大きな反響を呼びました。真骨頂ともいえる、さまざまな器物や風景と合体した「自画像」は、石田のまなざしを通した、現代社会における匿名のものたちの象徴であり、痛みや矛盾を抱えて生きる人々の表現として見る者の共感を呼んでいます。
本展では代表作108 点を核に、石田が遺した51冊ものノートやスケッチブックに描かれた、下絵やアイデアを初公開します。また石田の言葉を随所に紹介し、制作の過程や思考の跡をたどろうとするものです。混沌とした現代社会と諧謔的に向き合い続けた石田徹也の作品は、本当の幸せとはなにかを考え直すきっかけを私たちに与えてくれるのかもしれません。