篠原貴之 水墨絵画展 水墨の新境地

開催概要

会期
2014年01月18日 〜 2014年01月26日
会場
Bunkamura Box Gallery (東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 1F メインロビーフロア)
参加クリエイター
篠原貴之
ジャンル
アート
タグ
日本画

開催内容

一瞬の美しさを捉えて、光と影が動き出す

 Bunkamura での初個展となる篠原貴之は、水墨という古典的な表現方法のなかにある現代性に光を当て、時代の感性に応じた水墨絵画を創り出すことをテーマとして制作しています。東洋独自の伝統技法を用いながら、西洋と東洋の垣根を取り払った自由な視点から作品が生まれます。
 水墨画は、墨と水を混ぜて筆で描くシンプルな技法ですが、だからこそ奥深く、表現の面白さがストレートに感じられるものです。水に垂らした墨が、抜けるような青空になり、残した紙の地色が、真っ白な雪や、ほとばしる水に変化していく…まさに、墨と水との対話であり、「墨の染みに泣けてくる」という絵描き冥利に尽きる手法だと篠原は言います。近くで見ると、染みや筆跡、塗り残しの紙の色が、森羅万象に化け、その光に希望を感じ、陰に憂いを感じるように、画面に息が吹き込まれていくのです。

 今展では、イタリアの風景や人物など、水墨画として私たちがこれまで目にしなかったような題材も、篠原の心が動くままに捉えられています。二度と現れない瞬く間の美しさが、彼の水墨画によって鮮やかに蘇るのです。ためらいのない筆使いから生まれる、静謐さの中にある瑞々しい躍動感は、現代に生きる私たちの今と呼応していくでしょう。枠にとらわれない墨の楽しさを、会場でじっくりとご覧ください。

篠原貴之 水墨絵画展 水墨の新境地