土門拳の美学 強く美しいもの
会期: 2013-06-19 - 2013-09-08
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
写真
展覧会タグ:
写真
開催内容
「大事なモノは見れば見るほど魂に吸いつき、不必要なものは注意力から離れる。ぼくはこれぞというところにカメラを向け、フレームの真ん中にそれを据え、ピントをギリギリまでよく合わせ、「エイッ」とばかりに気合を込めてシャッターを切る。」(『私の美学』駸々堂・昭和50年)
書物で「調べる」。調べたあとに「見る」「感動する」「凝視する」。最後に「撮影する」。土門はこの五段階の手順を必ず踏んでいました。そうすることで見る側に迫ってくる力強い写真が撮られたのです。土門の美意識にふれ撮影された原始・古代美術や建築、工芸、やきもの、そして風景。その細部にまで迫ったカメラアイがとらえた作品は、まさに「凝視」することによって生み出されたものでした。
そして「ぼくの好きなもの」として挙げている三仏寺投入堂や高山寺石水院、薬師寺東院堂の聖観音や臼杵の磨崖仏群など、彼が愛した建築・仏像もあわせてご覧いただけます。力強く美しいものをクローズアップでとらえた「土門美学」をぜひご堪能ください。
土門が所蔵していたコレクションの一部も展示しております。ここでしか見ることのできない貴重なものばかりです。この機会にぜひご覧ください。