photographers’ gallery企画 山本渉写真展「線を引く」

開催概要

会期
2013年06月04日 〜 2013年06月16日
会場
photographers’ gallery (東京都新宿区新宿2-16-11-401 サンフタミビル4F)
参加クリエイター
山本渉
ジャンル
写真
タグ
写真

開催内容

この度photographers’ galleryでは、山本渉写真集『線を引く』(MCV MCV)の出版記念といたしまして、企画展、山本渉写真展を開催する運びとなりました。写真研究者ダン・アビー氏によって2011年に設立された出版レーベル、MCV MCVから2012年11月に刊行された『線を引く』。本展ではその写真集に掲載された作品が二会場で展示されます。

「線を引く」を制作して約1年経ったころから、少しずつこの作品が私にとって何だったかを考える余裕がでてきました。

この作品は2010年10月と2011年3月の2度、熊野の原生林で撮影した写真をまとめたものです。熊野の原生林という特別な土地と、自然写真に対する私の考え方がこの作品に強い影響を与えたことは明らかです。でも今「線を引く」について考えてみると、2度の撮影が3.11をまたいでいたことに気がつきます。

1度目の撮影の時には森の中に一人で入っていって森と一つになりたいという気持ちがありました。写真の中で森と共に生きていける気がして大きな満足感を得ました。2度目の撮影の時には友人2人と一緒でした。とても一人ではいられなかったのです。目に映るもの全てに震災・津波・原発のレイヤーがかかっていて私の意識は正常な状態ではありませんでした。そして、そのとき森の中で感じていたことは1度目とは大きく異なっていました。自分と森を見つめるカメラの向こう側には何があるのか。私の写真を見つめる人々はだれなのか、どこにいるのか。「線」を握りしめながらそういうことをずっと考えていました。1度目の撮影が写真の内側に入っていくような体験であったことと対照的に2度目の撮影では自分の意識が写真の外側に向かっていくような・・向けなければいけないような気がしていました。
(山本渉写真集『線を引く』序文より)



▼展示内容
ゼラチンシルバープリント/約20点

山本渉写真集『線を引く』概要
31×23cm / 48頁
発行:MCV MCV
発行月:2012年11月
価格:2500円
発行部数:500部



▼山本渉 YAMAMOTO Wataru 略歴
1986年 栃木県生まれ 2013年 多摩美術大学大学院博士前期課程修了

2010 グループ展「126 Polaroid」横浜美術館、神奈川
展覧会カタログ『126 POLAROID -さよならからの出会い-』(赤々舍)に掲載
2011 受賞<写真新世紀・佳作>
2012 個展「山本渉」ANOTHER FUNCTION、東京
グループ展「3331 Trans Arts」3331 Arts Chiyoda、東京

photographers’ gallery企画 山本渉写真展「線を引く」