画廊選抜版画二人展 仲森 仁 × 小島ふみ
会期: 2010-11-22 - 2010-11-27
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
版画
開催内容
武蔵野美術大学造形研究科版画コースを修了後、同大学で本年春まで研究室助手を務めた仲森仁は、銅販上に図像を焼き付ける写真製版技法で制作をしている。写真が時間を切り取り、平面に記録したイメージを銅販に記憶させ、〈腐蝕〉という時の経過によって、新たな予感のある物質化された第三のイメージを表現したい、という。日没の動きと共にその一日を感じるような穏やかな作品である。
今春東京芸術大学を卒業した小島ふみは、卒業制作で丹念に描くように続く彫刻刀の跡を残した木版画を発表した。作品は全体的に地道なイメージではあるが、月輪クマや子供達を題材にした不思議な世界は鑑賞者に子供の頃の懐かしさや安らぎをあたえてくれる。
□仲森 仁
どこにでもある「公園」、
なんの変哲もない「玩具」、
何気ない「道端モノ」をモチーフに撮影し、
その写真を媒体に展開した新たな予感のあるイメージを
追求して制作しています。
干渉せず、あるいは干渉されず、
執着されない存在が実は共有し、
すべてを満たしてくれるものとして。
□小島ふみ
ぐるぐるぐるぐる、わたしのなかにあっていつまでたってもなくならない。
目にみえないかたち。残像としてある絵。
離れない音。なくなってしまうきもち。だれかのかお。
みえないものや言葉を少しづつかたちにして、それはひとり
ごとのようにつぶやいてみる。木に彫って、和紙に摺る。
おおきなひとりごとになっていく。木版にしかない木の味わいや、
和紙と顔料が混ざり合った美しさに感動しながらつぶやきを表現しています。
小さくて至極個人的な世界に耳をかたむけていただけたら幸いです。