太宰府天満宮アートプログラムvol. 8 「The Problem of the Rock」
会期: 2013-03-24 - 2013-06-30
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
デッサン・ドローイング
立体
開催内容
「文化の神様」菅原道真公を御祭神とし、千百年以上も昔から変わらない天神信仰の場として、人々が行き交い集う太宰府天満宮では、平成18年より太宰府天満宮アートプログラムを行っています。
太宰府天満宮アートプログラムとは、国内外で活躍中のアーティストを招き、太宰府天満宮での滞在や取材を経た作品制作、公開をサポートするとともに、それらの作品を地域の財産として収蔵することで、地域のアートへの関心を高める試みです。アーティストの視点を通して映し出された、太宰府・太宰府天満宮の一面を新たな文化として、世界へ、未来へ向けて発信しています。
本展は、平成18年より展開している「太宰府天満宮アートプログラム」の第8回目で、神社でのリサーチを根底としてフジワラが取り組んだ、『岩』にまつわる新作の数々を通して、現代社会に疑問を投じる試みです。
人類が育んできた文化のなかで、岩は、それそのものが信仰の対象となるだけでなく、ときには宗教的モチーフとしてシンボル化されるなど、これまでもさまざまなかたちで自然や超越的存在である神に想いを馳せる依代として機能してきました。それでは、私たちが生きる今を映す岩はどんな形なのでしょう?そして、私たちが考える理想の岩の形とは?
その姿を追い求めて繰り広げられたフジワラのリサーチは、彼が太宰府天満宮で見聞きしたものからインスパイアされた新作のなかに結実しました。本展では新作の立体作品のほかにも展覧会のためのスケッチ、旅行記、写真、手紙などを多角的に展示して、フジワラの考える「わたくしたちの今」を映し出します。