船越桂 新作 版画展 -久遠のまなざしー
開催概要
- 会期
- 2013年04月10日 〜 2013年04月21日
- 会場
- Bunkamura Gallery 8/ (東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8 階)
- 参加クリエイター
- 舟越桂
- ジャンル
- アート
- タグ
- 版画
開催内容
現代を代表する彫刻家、舟越桂。楠に彩色を施し、大理石の瞳をあしらった人物像を創る舟越は、東京藝術大学大学院を卒業後の1980年代初頭から現在に至るまで、一貫して人間の姿を創り続けている。具象彫刻の世界を逸脱し、より自由な幻想性を
備えた舟越の作品は、その独特の存在感と奥深い表現から、ヴェネツィア・ビエンナーレなど数多くの海外の展覧会でも反響を呼び、国内だけでなく世界中から注目を集めている。
遥か遠くを見つめて、静かに佇む人物像。その瞳は、人間の内側を映し、静謐で気品溢れる存在感の中にも、誰もが胸の内に秘める喜びや哀しみなどの感情を抱え、永遠ともいえる時間を封じ込めている。近年は、新たな制作領域として、性別や肉体を超えた両性具有のスフィンクスシリーズをテーマとして掲げ、人間を超越した不思議な人物を描いている。これは、本来の人間ではない姿を描くことによって、人間の本質的な部分を表すという、時代を経ても変わることのない人間の深い精神性を、長らく追求してきた者だけが表現することの出来る訴えの証であり、形なのだろう。
本展は新作7 点を中心に約30 余点を展開予定。今回の新作は、初の試みであるメゾチントによる段階的な黒から白への濃淡と、濃密な黒が特徴的である。時代と共に変貌を遂げる表現方法に対し、内に宿す変わらない人間性は、めまぐるしく変化する日々の中で、我々に忘れてしまいがちな何かを気付かせてくれる。遠い彼方を見つめるその瞳は何を映しているのだろうか。舟越が、それぞれの人物像に新たに授けた森羅万象を、静かに感じていただきたい。