美は甦る 検証・二枚の西周像 -高橋由一から松本竣介まで-
会期: 2013-01-26 - 2013-03-24
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
水彩画
油彩画
平面
近代アート
開催内容
「哲学」という訳語を生み出し、近代日本の礎を築いた思想家・西周の二枚の肖像画を初公開。
この展覧会は、日本洋画の父・高橋由一によるものと考えられる《西周肖像画》が島根県津和野町にある太鼓谷稲成神社から発見され、すでに知られている津和野町立和野町郷土館所蔵の高橋由一作《西周像》と比較検討するため、当館学芸スタッフが中心となって修復調査研究チームが組まれたことから生まれた企画です。
今回、二点の西周像が約二年におよぶ修復調査を経て、見事に新しい生命が与えられたことを記念し、発表の場として展覧会を開催することにいたしました
本展覧会は、津和野出身である明治の思想家・西周を描いた二点の肖像画に関する研究成果を核としながら、これら二点を高橋由一に描かせた、美学美術史、写真術に精通した
津和野藩旧藩主・亀井玆明にも注目して、二点が制作された謎に迫るとともに、近年当館で修復された岸田劉生、藤田嗣治、松本竣介などを中心に、明治期から昭和前期までの約60名の画家による油彩画、水彩画約170点を紹介します。保存・修復という作品の知られざる部分に光をあてることによって、近代日本美術の問題点をさぐり、新たなる発見を浮かび上がらせようとする展覧会です。