-対話がある展覧会-子どもの居場所
会期: 2010-10-02 - 2010-10-10
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
実演・ワークショップ
ミュージックイベント
トークイベント
レセプションパーティー
平面
開催内容
現在の日本のアート作品のモチーフに少女・少年が多くとりあげられている。それはアート作品のみならず、アニメーションでも同じことがいえる。それは、大人となったかつての子供が儚く、また希望にあふれた子ども時代を懐かしみ、憧れた気持ちをそれらに求めているからではないか。それと共に少年・少女の身体が変化していく過程で付きまとう、彼らの危うく、時には凶暴な心象を読みとっているからなのだろうか。
平面的な作品のなかで、表面的な子供の奥深くに、いったい何をはらんでいるのか?時代の先を見るアーティストが、それぞれの子ども時代を振り返り、子どもという普遍的で不思議な存在に向い合った作品の中にヒントがあるかもしれない。私たちが、またたく間に過ぎ去った輝ける希望をそこに見出すことができれば、大人が本当に子どもの居場所を確保し、一緒に明るい未来を夢見ることができるのではないだろうか。
対話がある展覧会とは
本展は私たちが作品を鑑賞するときに、作品を目の前にしてその場で一緒に作品を鑑賞している人たちと作品の目についた部分や作品について感じたことを積極的に話し、時には作家とのおしゃべりを交えてみたらどうだろうという試みです。
また、そのような対話の充実したシチュエーションを企画の中にとり入れるを心がけました。普段、展覧会は解説やガイドあるいは歴史的、社会的背景などを手掛かりにして鑑賞されることも多いかと思われますが、「対話がある展覧会」では、そうした対話を中心に、お互いに相手が何を気付き、感じているのかを共有する機会を増やしていければと願っております。他人との対話を重ねる中で様々な切り口からの鑑賞方法に触れ、刺激をうけると共に、自身の見方についての意識も深まるかもしれません。アートならではのボーダレスなイマジネーションを各人が自由に働かせることにより、目の前の作品のその奥にある世界探求し、新鮮な気持ちで鑑賞者の立場を楽しんでいただけたら幸いです。
今回の展覧会場である四谷ひろば内の「CCAAアートプラザ」は、今は廃校となった小学校を活用した空間で、いまでも小学校で生活する子どもたちの気配が感じられる場所です。四谷ひろばは、地域住民中心でボランティア運営されている「地域ひろば」、遊びと笑顔があふれる「東京おもちゃ美術館」、そして「CCAAアートプラザ」の協働で運営されています。地域住民同士の対話、入居団体同士の対話、さらに来客者との対話があふれるスペースです。地域に根付いたこの場所は、まさに今回の展覧会のためのスペースと言えるでしょう。そうした場所の雰囲気も楽しんで頂ければと思います。