小川直樹 展

開催概要

会期
2012年11月05日 〜 2012年11月10日
会場
Oギャラリーeyes (大阪府大阪市北区西天満4-10-18 石之ビル3階)
参加クリエイター
小川直樹
ジャンル
アート
タグ
平面

開催内容

[作家コメント]

2012年8月、NASAの火星探査機『キュリオシティ』が火星に着陸。
先日、探査機から送られたその星の光景を写した画像を見ました。数字でしか理解できない距離にある世界を覗き見る事は大変興味深い事ですし、自身もそれを楽しんだのですが、同時にその星の有り様が少しなりとも確定された事に寂しさを感じました。
私は映画館の映写室で働いています、今月フィルム映写機を全てデジタル映写機に取り替える作業が始まりました。フィルムに付いたキズや癖・インク汚れ・人の手の介入、厳密に言えば同じ映画でもフィルムは一つ一つ違いがあります。デジタルに移行してからは、ほぼ均一な状態で安定したものになるそうです。
TV・インターネット・SNS等、様々な情報が公開され手軽に入手できる現在、通念的な世界の形(の様なもの)も確実に形成されていくのを感じます。地球は丸く、一日は24時間であるというのは揺ぎ無い事実です。
ただ、それらの事実は人間の社会にとって必要なものではありますが、必ずしも人が生きていくうえで重要なものとは限らないのではないでしょうか。
ある情報が持つ通念的な意味より、それを受け取って広がる個人の孤独な想像性の方に強い関心を抱くのはそこに切実な価値を感じるからだと思います。本来この世界は深い奥行きと多種多様な要素で溢れているはずで、私達はそれを感じ、選び、創り変えていく能力を有しているはずです。世界は狭くなったなんて言葉は信じません、自分が生きている世界は自分で見つけて行きたいのです。

小川直樹 展