種と根っこ―都市の耕し⽅
開催概要
開催内容
⼈⼯物に囲まれた都市の⽣活者の多くは、⼤地と離れて⽇々を過ごしています。しかし⾝の回りに⽬をやると、路傍や空き地などの都市の隙間に、外来種や⾃律的な植⽣、またコンクリートやプラスチックと共存する⽣物など、環境の変化に応じた新しい⽣態系を⾒つけることができます。⼈間の⽣活が⾃然環境を変化させる主な要因になっている現在、⽣態系に不安定さが⽣じ、⾃然と⼈⼯の境界はますます曖昧になりつつあります。都市に⽣きる私たちは、いかにして⾃然とのつながりを取り戻すことができるでしょうか。
⾵に運ばれ⽅々へ⾶んでいく種は、辿り着いた場所で根を伸ばし、そこから養分をくみ取ります。抗うのでも回帰するのでもなく、変化をゆるやかに引き受けながら⽣きていくこと─本展では、種としての作品を通して、そこから根を伸ばして⼟の感触を蘇らせ、⾝体感覚を⽬覚めさせることを試みます。
[みどころ]
1. 分野の境界線をまたがる展⽰
これまで、東京オペラシティアートギャラリーでは、現代美術、建築、ファッションなど、幅広いジャンルの展覧会を⾏ってきました。本展でもさまざまな領域で活躍するアーティストが参加します。
アーティストたちは、「住む」「着る」「⾷べる」「排泄する」といった⼈間の営みを起点に、都市と⾃然、⼈間と環境との関係を、それぞれのジャンルを介した新たな視点で捉え直します。
2. 作品が緩やかにつながる有機的な会場構成
本展では、参加する 10名のアーティストそれぞれの作品が有機的につながるような会場構成を⽬指しています。都市の中にある共同菜園や、さまざまな種類の植物が存在する庭のように、作品どうしが呼応、調和し、響き合いながらひとつの⾵景を形づくる展⽰空間をお楽しみください。
3. 本展のための新作も多数展⽰
本展には、植物や⼟、⽔、⽣態系、循環などをテーマに制作するアーティストが参加しています。全作家が本展のテーマである「⾃然とのつながり」に向き合い、それぞれのアプローチで、新作も含めた⼈間や⾃然環境に関わる作品を展開します。
4. パフォーマンス、アーティストトークなどを開催
会期中は、参加作家によるアーティストトークやパフォーマンス、ゲストとの対談などを展⽰室内で開催します。作品に囲まれた空間で、制作背景やテーマをより深く体感できるプログラムを予定しています。詳細は順次ウェブサイトや SNS などでお知らせいたします。
出品作家
浅野友理⼦、板坂留五、今村⽂、岩名泰岳、加藤美佳、⻄條茜、鈴⽊初⾳、䑓原蓉⼦、保良雄、⼭縣良和