山﨑 亜記子 “ 秘める、秘めない ”

開催概要

会期
2026年10月02日 〜 2026年10月17日
会場
s+arts (東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル3F)
参加クリエイター
山﨑亜記子
ジャンル
アート
タグ
絵画

開催内容

「記憶」「空間」「時間」を作品の中の重要な要素とし、主に鉛筆とアクリル絵具で制作する山﨑亜記子は、現在・過去・未来や人の存在・不在についての関係性と、3つの要素の組み合わせや焦点を変えたりすることで、絵画空間を構成しています。人の存在を人物画では なく、関係性を基にして組み合わせられた、記憶や空間、時間の概念を超えた景色として描きます。

近年の山﨑の作品は、様々ないきものや乗り物、ぬいぐるみや影などが、変化や変容、関係性の象徴として登場し、描かれる情景の物語を連想させるような作風が多く見られますが、本展「秘める、秘めない」では、生きることについての物語、問いかけを軸に、起承転結が明確なストーリーではなく、ナラティブを意識して描かれた作品を展開いたします。

「生きる。
待つ、期待する、あこがれる、なぞる。
居住する、日常。くりかえす。
ただ、いる。失う、消えていく。残る、多分ずっと。

ずっと描いている、描こうとしている、記憶、時間、痕跡、消失、変容そして存在と不在のメタファー。
内面的であり、外や世界とも繋がろうとする。空間との結びつき。
それらは失われていくものとも言えるでしょう。
またはすでに痕跡としてそこにある未来の記憶かもしれない。」--- 山﨑亜記子


彼女の作品を象徴するモチーフとして、無数の窓や扉が描かれているような建物が度々描かれてきました。窓や扉の向こう側には、記憶の断片を紡ぐように様々な事象が描かれています。それに加え今回は、ポートレイトのように生き物が作品画面いっぱいに佇み、山﨑自身を取り巻く日常を反映しているかのような情景が描かれた作品も見受けられます。私小説の様でもあり、鑑賞者により様々な解釈ができることを意識して描かれた、変化する物語だと山﨑は話します。

山﨑の作品は、時間軸や空間軸を行き来し、時には描かれる主体の目線をも変えることで、「矛盾」や「反復」という言葉を連想させられることがあります。現在を生きている我々は、過去や未来の様々な要素が交差することで成り立っており、視点を変えれば自分が思っていたことと異なるようにも見えてくるかもしれません。山﨑の作品は、それらを紐解くための考察する方法であり、時間や記憶の記録でもあるのです。

これを機に、モチーフから構成も含め、細部にまで彼女の拘りが散りばめられ、不思議な世界観で観る者を魅了する山﨑亜記子の新作展を是非ご高覧ください。

山﨑 亜記子 “ 秘める、秘めない ”