千葉開府900年記念特別展 月と星と ー美術がつなぐとき

開催概要

会期
2026年09月16日 〜 2026年11月23日
会場
千葉市美術館 (千葉県千葉市中央区中央3-10-8)
参加クリエイター
青木野枝 / 植松琢麿 / 川内理香子 / 三沢厚彦 / 宮内由梨 / 宮島達男 / 渡辺望 / 渡辺泰子
ジャンル
アート
タグ
日本画、現代アート、絵画、インスタレーション、彫刻

開催内容

千葉のまちの象徴とされてきた「月・星」にまつわる古今の美術150点を紹介

私たちはなぜ夜空に輝く月や星に惹かれ、祈り、願うのでしょうか。
千葉の打ちは平安時代後期の大治元年(1126)に、平常重(たいらのつねしげ)が現在の千葉市中央区亥鼻(いのはな)付近に本拠地を移し、「千葉」と名乗ったことからその歴史が始まりました。千葉氏が一族の守護とした「妙見(みょうけん)」への信仰*は、星空の下に人々を結び付け、今日に至るまでまちのアイデンティティの確立に大きな役割を担ってきました。開府900年の年にあたる2026年、千葉市美術館では特別展「月と星と―美術がつなぐとき」を開催し、近世の美術から現代アートまで約150点の作品を展観。人々と深い関わりを持つ月と星にまつわる多様な表現を紹介します。
本展では千葉の地で紡がれてきた芸術文化の継承も重要なテーマのひとつです。修復後、初公開となる日本画家・田岡春径の横8メートルを超える旧壁画《妙見尊出現之図》(千葉市立郷土博物館蔵)や、現代美術家・宮島達男の大規模なインスタレーション《地の天》(千葉市美術館蔵)をはじめ、様々な作品が歴史や伝承、伝説を現代に繋ぎ、私たちが未来を創造していくための光となることでしょう。

[みどころ]
1.千葉を開いた千葉氏の守護「妙見」月星をテーマに、近世〜現代美術約150点を展示

北極星と北斗七星を神格化した「妙見」信仰は、天空から人を見守り、方角を示し、運命をつかさどる神として広く尊崇されてきました。本展では、千葉氏が篤く信仰し、一族とまちの象徴となった「妙見」の月・星をテーマに、近世から現代に至る美術作品約150点で、月・星を通じて見た人々のおもいを紹介します。なかでも通常は非公開の県指定有形文化財「千葉妙見大縁起絵巻」は妙見菩薩との出会いや加護による勝利など、千葉妙見の姿を絵で見ることのできる唯一最古の資料であり、千葉開府900年を記念する本展の大きな見どころとなっています。

2.妙見信仰にまつわる大壁画、宮島達男の大型インスタレーション作品を修復後初公開

千葉氏と妙見の由緒を千葉のまちの象徴として未来につなごうとした営みは、現代にも受け継がれています。1967年に開館した千葉市立郷土館(現・千葉市立郷土博物館)において、日本画家・田岡春径が「千葉妙見大縁起絵巻」を原案に横8mの大壁画「妙見尊出現之図」を描き、飾られました。その後長年保管されていた本作は千葉開府900年記念事業として昨年度修復を行い、本展で修復後初公開されます。
また、千葉市美術館開館記念展「Tranquility -静謐」で発表された現代美術家・宮島達男による大型インスタレーション「地の天」は、直径約10mにおよぶ宇宙のような円形の中に1から9までの数字が変化を繰り返すLED(が星座のように浮かび上がる作品です。本作も2024年度に197個すべてのLEDを交換する修復が完了し、修復後初公開となります。※館内にて宮島達男による《地の天》についてのインタビュー動画も公開します。

3.貴重な古星図など天文資料を通して、人と星の関係を紹介

月・星をテーマとした本展では、現存する世界最古の中国・南宋時代の実測星図の拓本や1677年に作られた日本初の星図をはじめとする東アジア・日本の天文資料を展示します。さらに、コペルニクスの地動説を説明したガリレオ・ガリレイの有名な「天文対話」や16世紀の最も美しい科学書とされるペトルス・アピアヌス「皇帝の天文学」の当初の姿を完全に残す世界的にも貴重な第一級資料や美しい天球図の数々など、千葉市立郷土博物館の貴重な天文資料をご覧いただけます。などの資料を通して、人々が古来どのように星空を思い、後世へ伝えてきたのかをご紹介します。

4.現代アーティスト9組の月・星にまつわる多様な表現を通しておして、未来へつなぐ

本展では、千葉市美術館のコレクションに加え、国内外で活躍する現代作家も取り上げます。出品作家は青木野枝、植松琢磨、川内理香子、高田安規子・政子、三沢厚彦、宮内由梨、宮島達男、渡辺望、渡辺泰子の9組です。本展にあわせて月・星をテーマとした新作や未発表作、コレクション作品を展示室だけでなく、さや堂ホールを含む館内各所に展開します。古より信仰の対象となり、世界を認識するための視線を与えてきた月・星へのさまざまな表現に触れることで、社会の多様しさや豊かさに気付くきっかけにもなることでしょう。

千葉開府900年記念特別展 月と星と ー美術がつなぐとき