アートスペース油亀企画展 浜坂尚子のうつわ展「月明かりの詩」
開催概要
開催内容
岡山県岡山市のアートスペース油亀では、2026年9月19日(土)から9月27日(日)まで、愛知県常滑市で作陶する陶芸家・浜坂尚子による個展「月明かりの詩」を開催いたします。
浜坂尚子の作品を彩るのは、自由に躍動する線と、鮮やかで重なり合う色彩。そして、こちらを見つめ返すような動物たちの姿です。
本展は、2023年に続き、アートスペース油亀では2回目となる浜坂尚子の個展。日常の食卓で使ううつわから、空間を彩る動物のオブジェまで、新作を含む約500点が一堂に集まります。
一点一点、型から生まれる「二つとない」色と模様
浜坂尚子のうつわの大きな特徴は、独自の色彩表現にあります。
浜坂氏は、泥漿(でいしょう)鋳込みという技法を用いてうつわを成形します。一般的には成形のために使われる石膏型に、浜坂氏は一点一点、色泥を何層も重ねて模様を描きます。その型に泥漿を鋳込むことで、重なった色と線が器の表面に写し取られます。
同じ型を使っても、色泥の重なり方や線の表情は一つひとつ異なります。そのため、同じ絵柄の作品は二つとありません。
カラフルでありながら、どこか手仕事の温もりを感じさせる浜坂氏のうつわ。食卓にひとつ置くだけで、いつもの風景が少し違って見えてくるような、伸びやかな色彩が魅力です。
食器だけではない。暮らしのそばに佇む「どうぶつ」たち
もうひとつの見どころが、羊、亀、やぎなどをモチーフにした動物の立体作品です。
手びねりによって一体ずつ形作られた動物たちは、白と黒を基調としたシンプルな姿でありながら、それぞれに個性豊かな表情を持っています。
器とは異なる立体作品を通して、浜坂尚子氏がつくりだす世界をより深く感じていただけます。
築140年の古民家に、色彩と動物たちが集まる
会場となるアートスペース油亀は、築140年の古民家を活用した展示空間です。
古い建物が刻んできた時間と、浜坂氏の作品が持つ鮮やかな色彩。その対照的な魅力が重なり合うことで、普段のギャラリーとは少し違った展示空間が生まれます。
静かな夜空を照らす月明かりのように、暮らしのそばにそっと置いておきたくなる作品たち。
器を手に取り、動物たちと目を合わせながら、自分だけのお気に入りを探す。そんな時間を楽しんでいただける展覧会です。